あおきんぐさん のコメント
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv237724016 大事な対局の前はいつも 勝ちたすぎて 気持ちが高ぶります。 昔は強がって「全く緊張しない」と嘯いていた時期もありました。 まあそれも若気の至りというやつです。 もしも本当に全く緊張しない人がいたとしたら それは 勝ちたい気持ちが希薄なだけなのではないかと思う。 入会して14年、目標の1つとして掲げてきたのが当団体最高峰のタイトル「雀王」 これだけの年月をかけて、 勝ちたすぎない人なんてこの世に絶対にいない 。 それだけは断言してもいいと思う。 つまり、少しも緊張しない人などこの世にいないということです。 対局会場に入ると開始時間まで少し待つことになります。僕はこの待ち時間がとても嫌いでした。待ち時間が長ければ長いほど、緊張が高まってしまうから。 待ち時間が長ければ長いほど気負いが生じてしまう。高いテンションで対局に挑むのは望ましいことなのですが、それも度が行き過ぎると勝負に悪影響を及ぼしてしまう。 できることなら麻雀の事も、相手の事も一切考えずに席に着く。 配牌の最初の4トンを取ったところから無心でゲームに入っていく。 軽く理牌しながらパッと見で反射的に第1打を打ち出す。 第14期雀王決定戦、最初の配牌がこう―― ツモ ドラ ここから第1打に を選んだ。あまり悩まずにスっと選ぶことができた。 この選択が良いと主張するつもりはないけれど、僕にとっては通常通りの選択。 ここからは特に緊張することはないし、余計なことも一切考えなくて済む。 緊張してしまうから、なるべく早く重圧から解かれたいというのが本音なのです。 僕は「練習の時間こそ最も大事」だと思っている。 本番は練習の成果を反射的に体現する場でしかない。 場況も何も無い配牌時点で、いきなり初手から悩んでしまうということであれば それは少し練習不足か、まだ緊張が解けていないのだと思ってしまう。 バラバラの配牌でも初手を悩まず打てたことで うん、今日も何となくいけそうだ―― という精神面での手応えは感じた。 1回戦目の話は生放送でも触れたので割愛します。 1度目の見逃しは点数状況的に、決定戦という直接対決の場だからこそ。 2度目の見逃しは巡目的に、トップボーナスが大きい協会ルール的に―― という話。 2回戦東2局 切りリーチは必然の一打。なぜ ではないのか? ダブ 東を仕掛けている下家の鈴木が を切っている。 で当たる、鳴かれるならどっちを切っても一緒。シャンポンで当たる可能性もほぼ一緒。 ならばこの比較は、カンチャンやペンチャンで当たる、鳴かれる可能性の比較です。 場を見渡すとソーズの中張牌は打たれていない。 ならば、カン 受けよりもカン 受けにしそうなもの。 に関する情報は の手出しのみ。 ということであれば当たる、鳴かれる可能性は > となるので 切りリーチ。 裏ドラ効率というよりも、下家に仕掛けがいる場合はこちらの考え方のほうが重要です。 2回戦東4局 これは東家・鍛冶田の選択。西家・鈴木のリーチを受けて1牌切り番。 現物は 、 の2枚だが、抜けば形を崩すことになりテンパイは難しくなる。 リーチを受けてドラも無いリャンシャンテン。 僕の予想だと鍛冶田は 無難な一打を選択するイメージだった。 小考後、鍛冶田は を打つ。そう、リャンシャンテンながら不退転の構えだ。 1回戦に2時間以上を要し、2回戦も2時間近く。なぜこんなに時間がかかるのか? といえば、その一因は「親の粘り」にあると思う。 トップボーナスが大きな協会ルール。 最大の加点のチャンスである親権には、みな固執しようとする。 この半荘のようにトップが抜けた点数状況になると 子方も早上がりで局を回すようなことは極力避けるし、親も断然粘ってくる。 今回の決定戦は、 在籍するAリーガーの中でも 特に安手の早上がりを選択しない傾向のある面子が揃った。 全員が全員そのような選択をすると麻雀が少し変わってくる。フリーで打っていても、ネットで打っていても、このような面子で構成されることは殆どないだろう。 だからこそ押し返しにも負けない打点。リードを更に広げるようとする戦略や 大量リードからも積極的に局を回す姿勢 も必要となってくる。 このプッシュが功を奏し、鍛冶田はテンパイで親権維持を果たすと 次局に6000オールを引き上がり、 24000あった点差が一瞬でまくられてしまう。 このパターンな―― 今回は鍛冶田だったが、誰もが親番を残している状況で全員が頭を狙ってきたとしたら 誰か1人くらいはこのように追いついてしまう可能性が十分にある。 この程度がセフティーリードではないことは重々承知。 決して手を緩めたわけではなのだが、今回の決定戦も長引く予感がする1局だった。 2回戦オーラス 2900点差を追う僕の選択。トップ目の親、鍛冶田のリーチを受けて1牌切り番。現物が と 、宣言牌の筋で 。10巡目、何をアガってもトップという状況下での選択。 競技ルールはアガリ止め、テンパイ止めが無い。つまりトップ目親番の鍛冶田のアガリ、テンパイでもこの半荘は続行する。これが選択肢となる要因だ。 勝負どころであることは間違いない。次局へ持ち越すのも選択肢の一つ。 この牌姿でこの巡目なら、次局を選んだとしても不自然ではない。が―― が4枚切れとはいえ 周辺で場に見えているのはこれだけ。 が2枚ずつ、 が1枚ずつ、自分の河に と が並んでいるとあらば、くっつきはの 方が優秀。 まあいいか―― と無難な選択をして、ここまで何度敗れてきただろうか。 ここで絶対に決めてやる!と思ったら ツモ切りの一手なのだが―― 次局への誘惑に負け、無難に を選択した。 次巡ツモは 、まるで 勝負の場に立つ気がない者を諌めるような抽選結果 。 ここでようやく をプッシュ。しかし次巡無筋の を引きオリに回った。 初日で最も悔いが残った局面だった。絶好の機会であったのにもかかわらず、 まあいいか――で勝機を逸してしまった結果となった。 この半荘が終わった時、時計の針は16:00を回っていた。12:00スタートだから2半荘で4時間。この選択を引きずってしまうようなことはないにせよ。 これは体力が持つのだろうか? と、少し心配になってきた。そしてこの自戦記も心配になってきた。 かなり端折って取り上げているはずなのに、長すぎやしないだろうか?? 続く
このブログマガジンは、オンラインネット麻雀「天鳳」の最高峰である「天鳳位」を、現役のAリーガープロ雀士である私こと木原浩一が、本気で目指し日々奮闘する様を描いた自戦記、「天鳳」の実戦譜を使った戦術論、麻雀に関するコラム&エッセイ等を、思いつくままに徒然と更新していくものです。
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