世界をにぎわせたユニークなゾンビ9+1選


古今東西、ゾンビ映画は数あれど......フツーの設定はツマンナイので。

ただフレッシュな血肉や脳ミソを求めて彷徨うだけじゃ、ぜーんぜん芸がないゾンビたち。新しい作品が作られるたび、ネタ不足なのか苦肉の策なのか、ゾンビの設定ナンでもアリの時代になってけっこう経ちますよね。

今回は、ティーン・エイジャーも同性愛者も、犬のように扱われるオッサンも、ストリッパーも、とてもユニークなヒトたちがゾンビになってしまった映画やドラマ、スマフォのアプリなどをご紹介します。

io9記者が独断と偏見で選んだ9本と、オマケの1本を加えた10本のゾンビ作品をチェックしてみましょう。以下でどうぞ!
 


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1:『ウォーム・ボディーズ』

トップの写真が、そうなのですが......これは2013年にアメリカで制作された、ゾンビ・ロマンス・コメディー映画。

飛行機の中で、ティーン・エイジャーたちの脳ミソを食べて暮らす青年ゾンビR。近くに住む美少女に恋をし、他のゾンビたちの強襲からカノジョを守っているうちに、ふたりの間に愛が芽生えるという......ゾンビ版の『トワイライト』とでも言った内容。主人公たちもシュっとした美男美女で、いかにもって感じがします。


2:『アイ・ワズ・ア・ティーンエイジ・ゾンビ』


1976年に、ニューヨークのクイーンズで結成されたザ・フレッシュトーンズによる、「ボクはティーンエイジ・ゾンビだった」というノリノリの1曲。しかしこれは、1987年に制作されたアメリカのゾンビ映画の主題歌なんです。

ニューヨークの高校生6人組が、ケンカしたドラッグ・ディーラーをウッカリ殺してしまい、遺体を捨てた環境汚染された川から、その男がゾンビとなって蘇り、復讐を果たしていく......という話なのですが、劇中にポスト・パンクやニューウェイヴ系の音楽がたくさん流れる、当時のティーン向け映画なんですね。


3. 『ヒップスター・ゾンビーズ』


これはスマートフォン用シューティング・ゲームで、レコード盤や缶ジュースなど、日常のアイテムを弾として発射してゾンビを倒していくゲームです。

まだリリースはされていないようですが、気になる方は公式サイトでチェックしてみてください。


4.:『イン・ザ・フレッシュ』

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イギリスBBCのゾンビ・ドラマ・シリーズ。親友の自殺を苦にして、自分も自殺してしまった青年キーレン・ウォーカー。死人が蘇るようになってから4年の月日が経ったイギリスですが、政府はそのゾンビたちを生前に暮らしていた社会に戻すような政策をとります。

同性愛者だったキーレンは死者でもあり、生きている人間から底辺の者として差別されて生きて(ないけど)いかねばなりません。ゾンビというメタファーを使って、社会的な問題を炙り出そうとしているドラマなのだそうですが......いまだにバブル期の恋愛ドラマみたいなのばっかし作っている日本は、こういう作品を少しは見習って欲しいかなと思ったり......? 


5:『ゾンビーノ』

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カナダで作られた、ゾンビのラヴ・ストーリーという、なんとも異色なゾンビ映画がこちら。主にはゾンビをコントロールするコトができる首輪を開発している夫と、夫の忙しさから家庭に取り残され気味の奥さん(キャリー=アン・モス)、そしてその家で飼われているゾンビ、ファイドの物語です。

ファイドとは、につける代表的な名前であり、奴隷のように人間の肉体労働を肩代わりさせられるゾンビたちですが......たまには生身の人間との恋物語に発展しちゃうコトもあるようです。レトロな1950年代テイストが皮肉っぽくもシャレオツな一本。


6:『死霊のはらわた』2013年度版

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1981年にサム・ライミ監督によって撮られた、スプラッター・ゾンビ映画の金字塔......のリメイクがこちら。

ドラッグ中毒のヒロインが死霊に取り憑かれるまでは良いのですが(?)、ゴア表現がオリジナルを超越し、グロさと痛さ満点の映画となっています。つい最近の公開ですので、ご覧になったホラーファンも多いのではないでしょうか? 


7:『ドーン・オブ・ザ・デッド』


ジョージ・A・ロメロ監督による、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続きがこの作品。人々は、死んでしまったからといって生前の習慣想い出を完全に忘れ去るコトはできない......というナニやら哲学的なことを考えさせられるシーンがコチラです。

もしかすると、ショッピング・モールに足を運んでくるゾンビは、本能でお買い物をしに来たのかもしれません。郊外にお住まいで、ジャスコが大好きな方々なら、ゾンビたちの気持ちがおわかりになるかもしれません。


8:『ゾンビ・ストリッパーズ』


ハリウッド及び全世界で超有名なポルノ女優である、ジェナ・ジェイムソンさんが主役で、ストリップ嬢たちがゾンビになってしまうという、コメディーホラー映画。

死んでしまった兵士を、尚もゾンビとして蘇らせては戦わせようという研究をしてきた、アメリカ軍施設から逃げ出してきたゾンビ兵士による2次感染が広がるのは、ストリップ・クラブ「ライノス」。

感染したストリッパーは客にウケるダンスをするため、みんな自ら進んでゾンビ化を希望するも、お客にまで感染が広がりアラ大変......というのが大まかなストーリーです。『エルム街の悪夢』フレディー・クルーガーでお馴染みの、ロバート・イングランドさんの出演でも話題になった一作なのだとか。


9:『ゴースト・オブ・マーズ』


ジェイソン・ステイサムさんやアイス・キューブさん、ナターシャ・ヘンストリッジさんらが火星の原住民たちと戦う映画です。

憑依している肉体が滅ぶと、新たな肉体に憑依するという火星人たちは、生きる屍ではなく幽体だったというコトなのですが......。とりあえず敵の大ボスがマリリン・マンソン似なのと、監督がジョン・カーペンター氏なのと、アメリカでは公開2週間で上映打ち切りとなってしまった辺りを総合すれば、大体流れが読めちゃうんじゃないでしょうか?


オマケ:『ゾンビランド』


これまで脈々と作られ続けてきたゾンビ映画ですが、ゾンビたちと敵対する人間側は、多かれ少なかれヒーローっぽく描かれざるを得ません。たとえば『WiLD ZERO』ですとか『ショーン・オブ・ザ・デッド』ですとかイロイロとユニークなのもありますが......中でも『ゾンビランド』はけっこう印象的でしたよね。

タラハシーのメチャクチャぶりを「動」とするならば......コロンバスは「静」。演じたジェシー・アイゼンバーグさんが語る32のルールは、ゾンビ映画を観尽くした者しか考えつかないモノです。臆病者だから思いついた安全策として、これからもゾンビ退治の指標となるでしょう。


というコトで、ほとんどが北米エリアで作られたゾンビ映画でしたが、欧米のノリでおバカなブッ飛び設定のゾンビ映画も、並べてみると結構あるモンですね。

ここで紹介した作品も、そうでない作品も、読者の皆さんが印象的だった、お気に入りのタイトルなどありましたら、ぜひとも教えてくださいネ! 


9 Hipster Zombies Who Took Over the World[Kotaku]

(岡本玄介)

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2013/06/9_hipster_zombies_who_took_over_the_world.html