中にハエが飛んでいないか、自分が飛ぶ前によくチェックしましょう。
イギリスの国立レスター大学で物理学を勉強している生徒さんが、地球にいる人間を宇宙のどこかへテレポーテーションさせるとしたら、どれくらいのエネルギーが必要になるのか? 計算してみたのだそうです。 夢のある話ではありますが......。今ある現代科学では、まだ期待できるような結果は出なかったようなんです。その結果に急ぐ前に、これまでのSFドラマや映画であったストーリーなどを交えながら、ちょっと考察してみましょう。
SFドラマや映画では普通に登場する空間転移マシーン。コレを使えばA地点からB地点まで、物質が一瞬にして移動できるコトでお馴染みです。 『スター・トレック』にも登場しますし、うっかりマシーンの中にハエが混入してしまったがために、自分と合体してしてしまい、恐怖のハエ人間になってしまった科学者の物語を描いたSFホラー『ザ・フライ』なんかは特に、テレポート装置ありきで進むお話です。
2006年の映画『プレステージ』は、奇術師が瞬間移動しているかのように見せながらも、実は自分のクローンを生成していた、というストーリーでした。ちなみに『GANTZ』の黒い珠は、レーザービームだけでその作業をやってのけていましたよね。もしや、あれは光回線なのでしょうか? ともあれ、『ザ・フライ』は悲惨でしたし、電子の世界に転送させられてしまった『TRON』も大変な大冒険を課せられてしまいましたし、テレポーテーションは失敗すると、かなりヒドい結果になるコトが、これまでの多くのSF映画で描かれています。仮に今その装置が無料でお試しできたとしても、ちょっと使ってみるのは躊躇してしまうかもしれません。
さて、なんとトランスポーテーションの全ては、そのプロセスにトンでもなくアホみたいな時間を要するため、周波数のバンド幅が速さの決め手となるそうです。全くもってインターネットと同じ理屈のようですが、まぁネット回線を使うからには電力が必要ですし、その辺は理解できます。レスター大学の4年生の生徒さんは、学校で学んでいる物理学と天文学の見地から、そのように導き出したのです。 この学生さんは、はやりSF映画のセオリーに則ってオリジナルの人間を、いったん分子情報としてスキャニングし、転送先で再構築する場合の計算を行った模様ですが、とにかく最初のスキャンに時間がかかります。そりゃ細胞ところか遺伝子、分子、もしかすると原子のレベルまで細かく分析するワケです。病院でのMRI検査なんかとは比較にならないでしょうね。それに、その原子ひとつが転送先で欠けていたとしたら、似ていたとしても全くの別人になってしまうコトだって大いに考えられるでしょう。
しかし、この学生は各細胞内に在る、ヒトゲノムを作るべくペアになったDNAを転送すると定義しました。体内に有る細胞や一般的な人間の脳ミソが持つ細胞などを考慮した結果、各細胞は100億個の情報を持っているとし、パチパチっとソロバンを弾いた結果、出た人間の細胞数はなんと... 2.6x10^42というワケのわかんない数字に。コレ、もしちゃんとゼロを並べてみますと...
2,600,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000個となります。まさに人体の不思議ですネ。SF映画では、ほんの2~3秒しかかからないテレポーテーションですが、もしも現代科学が持つ29~30ギガヘルツというバンド幅を使った場合にかかる時間は...コレまた気の遠くなるような、4.85x10^15年かかる、という答えが出ます。解りやすく置き換えてみますと、現在ある宇宙の年齢よりも、35万倍も長い時間が掛かってしまうのだそうです。
あまりにも非現実的な時間がかかると同時に、そのために必要な莫大なエネルギーを、それだけの時間ずっと供給し続けなければいけないのも、それはそれでハードルが高い現実です。また大地震でどこかの発電所が事故に遭い、計画停電にならないとも限りませんし、宇宙人や巨大怪獣による来襲があるかもしれません。またはとある寄生菌が爆発的に広まって、電力会社の人たちがキノコ化してしまわないとも限りません。
ですので、この定理を考えだした学生さんは、高速かつ安い電力で行えるテレポーテーションは、現在のデータ転送技術では常識の範囲を飛び越えて逸脱したモノである...という言葉で締めています。 しかし、「現在のデータ転送技術」というコトはですよ? もしかすると将来にもっとパワフルなエネルギーとデータ転送技術が開発されれば、現実味も増してくる可能性がグっと高まります。たとえば、宇宙にソーラーパネルを浮かべて太陽光発電をしようというアイディアもあるそうですし、複数の回線にわけてデータを並行して送る方法もあったりします。完全に不可能でも非現実的でもないかもしれない可能性は...一応あるにはあるんです。
それに、コレはかなりSFじみたお話になってきますが、たとえば身体を転送するのに制限を設けて、生体情報データのみを現地のサイボーグなどに転送してしまう方法もなくはないそうです。となると、神経系も血液も、臓器のデータなども送らなくて済むので、転送データに圧縮でもかけて、「ファイル転送サービス」で送れば3ヶ月くらいで新しくメカ沢新一としてのメカ人生が送れるかもしれません。 今現在のテクノロジーでは非現実的ですが、決して不可能ではないこのトランスポーテーション。わざわざ銀河鉄道に乗らなくても良いように、今のWi−Fiが100億倍くらい高速になる時代になるまで、とりあえずコールドスリープでもしておきましょうかねぇ?
一応PDFで2ページにまとめられた研究結果が公開されています。難しい方程式なども掲載されているので、我こそはという理数系の方々は、新しくドラム式の亜空間物質転送装置にでも応用してみてはいかがでしょうか?
研究によると、人間のテレポーテーションは想像以上に現実的ではないらしい[Kotaku Japan]
Human teleportation is far more impractical than we thought[io9]
(岡本玄介)
不可能な理由を散々並べて最終結論が「決して不可能じゃない」とはどういうことなのでしょう?
将来的に物体の粒子化および移送が可能になったと仮定しても通信速度より早くなることはありえませんよね?
時間もコストもかかって利便性悪く倫理にも抵触する何の存在価値もない無駄なロマン技術でも作ることだけは不可能じゃないと言う意味でしょうか?
それとも物体ではなく移動距離を省略する時空間的な手法と言う意味でしょうか?さすがにそれはないですよね?時空間なんて科学でもないファンタジーですものね。
まぁ攻殻だよね浮かんでくるのは
もし仮にテレポできる時代が来たとしたら髪の毛だけは付ける位置間違えないで欲しい。
股間ふぁさふぁさでも意味無いからな!
プレステージの最大のネタバレさらっとするのマジやめろや。
向こうの飛ばされる(再構築される)のは別の自分ってスポックが言ってた
>>83
それそれ、まるっきり飲茶「哲学的な何か、あと科学とか」。
思考実験(2)どこでもドア
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/doc/sikou2.html
どこでもドアの思考実験について
http://www.yamcha.jp/dsc/text0_30.html
あれ?灰色の死角の中の数、0が3つ足りなくね?数え間違えかな。
つまり、ネットワーク速度が35万倍になれば宇宙の年齢以下での転送が可能だな。
そんなの無理だって?
60年くらいでHDDの要領は100万倍になったぞ!
生き物の細胞はたくさんあってもそのほとんどはほぼ同じだから、まずそれを省けばかなり情報量が減る。
それから完全にコピーする必要無いかも、マクロな状態ではミクロな変化の影響をある程度受けないため、部位ごとに影響の出ない許容率が判明すれば更に情報量が減らせる。
また、人間の構造自体も個人さはあっても種として同じなら作りもほぼ同じなため、共通設計図をまず持っておいてて個人の差分だけを送るようにすればもっと減る。
って具合に意外と考えたら方法なんていくらでも思いつくんじゃないかな?
個人的には死んじゃう再構築のテレポートより、ワームホールだの時空間を曲げるテレポートの方が良いけど。
>>91
1と0の間に可能性が残ってるかもしれないのに、確実に実現不可能です!とは口が裂けても言えないと思うんだけどなあ
あと最初からSFの実現はファンタジーからなる発想だからそのツッコミはどうなの
おもしれーな理系