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中でも、原題の『Alien: Resurrection(エイリアン:復活)』が示す、200年の時を経たリプリーの復活を象徴するクローンの描写は、病理標本のように配置されるグロテスクな姿態が印象的なシーンとなっていました。
ご紹介する映像は「AMALGAMATED DYNAMICS」が公開した、エイリアン・クローンの制作風景。やや視聴注意ですが、観る価値充分な映像となっています。
実験宇宙船オーリガで、狂気の科学者によってクローンとして蘇ったエレン・リプリー。「ナンバー8」のコードネームを持つ彼女の再生は映画のキモとなるコンセプトですが、数知れず繰り返されたクローニング実験からは、必然的に数多くの失敗作が生まれてくるわけなのです。
グロテスクでありながらエロティシズムを感じる造型は、まるで本当に存在する生物のように肉感的です。個人的にも、こうした病理的な標本は目にしているのですが、幾つかはその中に混じっていてもウッカリ本物だと信じてしまいそう。
とはいえ、これだけ丁寧に制作されたクリーチャーも、リプリー自らの手で火炎放射器で破壊されてしまうわけですが....そうした儚さもSFの醍醐味ですよね。『デリカテッセン』で名をはせた、ジュネ監督のリビドー全開の渾身的な描写でした。
ちなみに、AMALGAMATED DYNAMICS(studioADI)は、『エンダーのゲーム』や『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』のクリーチャー制作に携わるなど、幅広い活動を行っています。
Alien Resurrection Creating Ripley Clones 1-6 BTS[YouTube]
[AMALGAMATED DYNAMICS, INC]
(キネコ)
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