違うよ、ぜんぜん違うよ。以前この記事で紹介した山シミュレーターゲームが発売されました。
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え? 山を育てるゲームだよね? いやいや。自分が山になるんです。もうこの時点で上級者向けオーラがビンビンみなぎってきますが、果たしてどんなゲームだったのでしょうか。早速試してみました。
まず、いくつかのイメージを画面に描いていきます。「DEATH(死)」のイメージを描けとか、プレイ前からヤバそうな雰囲気ですが、負けずに自分なりの死のイメージを書いてみました。
おもむろにゲームが始まります。この瞬間から私はすでに山です。山なので、動けません。あー。新緑マジ気持ちいいわぁ〜......。
あれ......。なんか寒い? いや間違いなく寒い! これは雪?
山の天候は変わりやすい。その通り天気は刻々と変化していきます。さまざまな表情を見せてくれるあたり、すごく山って感じがします。ガクガクブルブル......。
ある時ふと山に目をやると、私の一部に謎の物体が生えて(?)いました。「どこから来たんだこれ......。」と手を伸ばしたいのですが、それもできません。手も足も出ないとはまさにこの事!
そうなのです、私は山だったのです。山は、深夜アニメも観なければニチアサの鎧武→プリキュアのコンボもキメられないのです。そう、私は山なのです......。
「なぜ私は山なのだろうか?」
誰かに問いてみたくなりカメラを引くと、そこには宇宙が広がっていました......。そうか、私は山であり、神であったのか。
しかし、7日間で世界を焼き払った神様でもなければ、地形を自由に変えられるポピュラスの神様でもないため、「この山気に入らないから壊してもう1回」はできません。1プレイは50時間。その間、私はただひたすら山であり続ける必要があるのです。
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・なぜ人は山なのか?
・なぜ山は動かないのか?
・なぜ山は生きて、死ぬのだろうか?
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これはある種の哲学です。50時間山を放置している間にその答えはでるのでしょうか?
何もできない、ただ山になる山シミュレーター「MOUNTAIN」。上級者向けと言われれば反論できないところではありますが、刻々と変化していく山の情景、神秘的な環境音はリラクゼーション効果も得られるでしょう。
仕事、勉強のお供として、導入してみるのもアリかもしれませんね。対応ハードはWindows、Mac、iOSでそれぞれ1ドル程。
ただ口を酸っぱくして言いますが、これは山になれるゲームです。私はただの山であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
[MOUNTAIN]
(小暮ひさのり)
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