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2016年を公開予定として制作が進められているCGアニメ版『ポパイ』。そのテスト映像がアップされたとio9が伝えました。
CG版『ポパイ』の指揮をとるのは、幼い頃から『ポパイ』とは切っても切れない運命だったゲンディ・タルタコフスキー監督。
アニメーションを志すようになってから初めて学んだ先生が『ポパイ』のアニメ制作をしているフライシャー・スタジオのアニメーターで、ロシアから渡米して『ポパイ』(『ポパイ』だけでなく様々なテレビも見たそうですが)を見て(悪い)英語を学んだそうです。
勿論、語学面だけでなく、『ポパイ』のアートフォームにも大きな魅力を感じたと話しています。なので、ソニーピクチャーズが『ポパイ』の映画化にあたり、タルタコフスキー監督を選んだのは運命だったと思っているそうです。
『ポパイ』の魅力は、観客に笑いをもたらすその動き。『モンスター・ホテル』の制作が終了し、映画館で観客が大人子供に関わらずキャラクターの動きを見て笑っているのに気付いたゲンディ・タルタコフスキー監督は、もっと面白くて派手な動きをするアニメーションは無いかと考えて思いついたのが『ポパイ』だったそうです。
『ポパイ』に着手した監督が目指しているのは、30年代のカートゥーンを現代のCGアニメーションに『ポパイ』らしさを失わずに違和感無く移植すること。そして、ソニーピクチャーズと組んで、このテストアニメーションを作ったそうです。
この映像はクリップでもトレイラーでも実際の映画のシーンでもありません。音声も臨時のものです。タルタコフスキー監督等がどんなことをやりたいのかというのを見せる為に作られた映像です。
CGになってもデフォルメされた動きと体は健在なのが良いですね。テンポが早くて大げさな動きが子供ウケしそう。
昔の映像の印象が強いので、多少の違和感は否めませんが、『ポパイ』ファンが作っているだけあって、原作の雰囲気を壊さずにCGアニメーションの良さも全面的に出していて素晴らしいですね。公開したら子供を連れて見に行きたいと思います。
The First Look At The Computer Animated Popeye Is So, So Strange[via io9]
(中川真知子)
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