きっと敵は僕らに気を使って銃声に気づかないふりをしてくれているだけです。
角を曲がれば警備兵が一人。しかし自分の来た道にもたくさんの警備兵がいる。他の警備兵を呼ばれずに先に進むには? そうだ、サイレンサーを使えばいいんだ! サイレンサーを装備した銃で警備兵を撃ち抜き、無事に他の警備兵に気づかれる事無く先に進んで...。
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なんて感じで銃声を完全に消しちゃう道具としてサイレンサーを使えるのは映画とゲームの中だけです。「サイレンサー」として知られる銃の先につける装置は、実際にはサイレンサーという名称ではなく「サプレッサー」というもの。
そしてこれは魔法のように音を消してくれるものではありません。RagnarRoxさんが、そんなよくあるサイレンサーに対する誤解を解いてくれます。
銃を打つ時の音は、弾丸が銃口を飛び出すときに内部で生じるガスが、銃口から飛び出る際に生じます。これはシャンパンのコルクを飛ばす時と同じようなものです。その爆発音は、ピストルでは160デシベルにもなります。
これは飛行機のエンジンの音がひとつの銃声に押し込められた感じで、狭い室内や通気口でこんな音を聞けば鼓膜が破れちゃいます。
そこにサプレッサーを取り付けると、これが銃口を伸ばし、内部のガスが外にでるまでに冷却されるようになり、ガスが銃口を出る時の音がより小さくなります。サプレッサーなしで160デシベルだったノイズは、サプレッサーをつければ126デシベルに!
数字はだいぶ減ってはいますが、それでもこのノイズはチェーンソーの出すノイズレベルです。
サプレッサーなしでイヤーマフなどの防音装備をつけていないと、特に室内で銃を撃てば聴覚に後遺症が残ったり、耳が聞こえなくなってしまう。そんな中で、防音装置を付けずに安全に銃の使用を可能にしたのがサプレッサーなわけです。
これじゃあ静かな邸宅で誰にも気付かれずに警備兵を一人づつサプレッサー付きの銃で殺していく、なんてできっこありませんね。ゲームの中ではそんなリアルさこそ無いものの、「これをつければ/このアイテムがあれば、攻撃時に敵に気づかれなくなる」というわかりやすい概念と共にゲームシステムに深みを与えるアイテムとなっています。
動画の中ではこれを映画やゲームに出てくる「カタナ」が「少しの力でも何でもズバッと切れちゃう武器」というイメージを持っているのと同じで、サプレッサー/サイレンサーはそれを見るだけで「銃の音を消すことのできるものだ」と理解できるシンボルとしての意味を持っている、と語られています。
[via Kotaku]
(abcxyz)
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