可愛らしい見た目に騙されたらダメ。カオス鬱ゲーです。
チェルシー・サンダースさんによって作られた『マリオカート』のトリビュートゲーム2作品、『マリオカーズ』と『マリオカーズ2 64』。この2作品はどちらもカオスすぎて、笑えると共にその哲学的な深さに泣けちゃうかもしれません。
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こちらはシンプル過ぎるピクセルで再現された一作目、『マリオカーズ』。ピカチュウみたいなのとか青いハリネズミみたいなのとかもでてきます。
誰が勝つでもなく、各キャラクターが「イッツァミー、マリオ!」とか「ピカピカ!」言っているだけのゲームですが、「マリオカーには勝者はいない」という意味深な言葉も画面に表示されます。
その続編となる『マリオカーズ2 64』(何故か「カーズ」部分がピクサーの『カーズ』のロゴになってる)では、グラフィックを初めストーリー面でも色んな意味で大きな進化を遂げてはいるものの、たったの7日間で作られたそう。
キャラクターも増え、ピーチ姫みたいなのやクッパみたいなのも出てきて、前作と違いゲームらしい風貌ではあります。心の準備のできた方はニック・ロビンソンさんによる30分近いプレイ動画をご覧ください。
ピーチは乗り気じゃないけど、みんなでレースをしようということになって、最初の森ステージが始まります。でも終わったら「誰も森の中でのレースとは言っていないのに、何故だか森でレースをしていた事にレースが終わってから気づいた。コワイんだけど」とキャラクターたちが会話するカオス展開に。
次のレースではみんなで気分を変えにビーチでレースしよう、と始まったのにゴールは何故だか海底。そして海底の先には星々が輝くレインボーロードのようなステージ「ヴォイド/虚空」が。レースの終わりは虚無の中に皆落ちていき...
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ルイージ「マリオ、最初に死んだ時のこと覚えてるか? 俺はもう思い出せない。もう疲れたよ。」
ピカチュウ「死ぬのが定めさベイビー。死ぬのが定めさ。」
クッパ「少なくとも今回はお互いが殺しあったわけじゃない」
ピーチ「私たちの存在意義がなんであれ、私たちはそれをこなすまでよ。何度でも何度でも。そう望む他何があるの?」
クッパ「俺たちは大義のために死ねるかな。」
ピーチ「そうかもしれない。そう願うしか無い。もし私たちがずっとこの場所にいたら、もう起きなくて済むかもしれない。」
ルイージ「もしこれがホントの終わりなら、本当にこれが最後なら、みんなに知ってほしいんだ...俺、みんなの友達でいれて嬉しかった。」
マリオ「そうだな。またいつの日にかレースしような。」
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プレイしたロビンソンさんはだいぶ鬱になったようで「夜一人でプレイすべきじゃない」、「変な汗かいたし悲しい気分だわ。オレこのあと人に会う予定だったんだけど、これじゃなんだか...」とのこと。
こちらからダウンロードできますので、やりたい方は自己責任でどうぞ。
Mario Kart Tribute Comes To The PC, Only It's Kinda Bleak[via Kotaku]
(abcxyz)
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