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なぜヘヴィメタルはゲームのサウンドトラックに適しているのか?
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なぜヘヴィメタルはゲームのサウンドトラックに適しているのか?

2015-03-27 21:30
    ヘヴィメタル サウンドトラック


    世の中すべての楽曲はメタルになれる...いやするべきです。


    【大きな画像や動画はこちら】

    テレビゲームのサウンドトラックは、色んな形とスタイルで作られています。しかし、どういうわけか「ヘヴィメタル」はゲームに起用されることが少ないジャンル。では、ヘヴィメタルをゲームのサントラに使うとどうなるのでしょうか? 実際にヘヴィメタルなサウンドを起用しているゲームを見ていきましょう。

    ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』には、スタティック-Xアヴェンジド・セヴンフォールドディスターブドブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインマストドンなどのヘヴィメタルバンドの楽曲が使用されており、スピーディーでエキサイティングなレースゲームと相性バツグンです。ゲームで運転する車を爆走させたい欲求が増すという効果もあることでしょう。

    アメリカは実際のスポーツ会場(特にアイスホッケー)でメタルがよく流れることもあり、スポーツ系のゲームではメタルが採用されることがあります

    他にも、ヘヴィメタルが使われているゲームといえば『ブルータル・レジェンド』が強烈。チルドレン・オブ・ボドムマイケル・シェンカー・グループモーターヘッドジューダス・プリーストオジー・オズボーンさんにスコーピオンズブラック・サバスマノウォーテスタメントメガデススレイヤーアンスラックスメタル・チャーチに......と、キリがありません。実に大量のヘヴィメタルの楽曲が起用されています。なお、日本では『ヘビーメタルサンダー』にSEX MACHINEGUNSが起用された例があります。

    ちなみにですが、『ロックバンド』、『ギターヒーロー』、『ロックスミス』といった、ズバリ「ロック(と多少のメタル)」なゲームもありますが......こういった音楽ゲームでの起用はゲーム内のBGMとはちょっと違うので、ここでは扱いません。あしからず。

    次に、8ビット16ビットの時代を振り返ってみましょう。その昔、ゲームから流れてくるサウンドはチップチューンでした。いかなるジャンルの楽曲も等しくピコピコな音色になるわけですが、いくつかのゲームではメタル的なアレンジが施されていました。

    たとえば、任天堂のレーシング・ゲーム『F-ZERO』。「MUTE CITY」と「BIG BLUE」のステージBGMを聞いてみましょう。




    電子音ではありますが、メタルなギター・サウンドに脳内変換できます。その後、NINTENDO64の『F-ZERO X』になると、ディストーション・ギターが交じり、はっきりメタルだと感じられます。上と同じステージBGMの『F-ZERO X』版を聞けば、それは明らかです。




    高速で爆走する未来の無重力レースカーたち。レースのスリルがメタルによってブーストされ、気持ちを高揚させるのに一役買っています。

    宇宙的、SF的なテーマがメタルと親和性が高いのは、以前にお伝えした通り。リアルタイム・ストラテジー・ゲームの代表格とも言える『スタークラフト』のサウンドトラックにも、ヘヴィメタルな雰囲気の楽曲が使われています。

    ということで、プログレっぽくもあるサウンドの「ザーグ」のテーマ曲をどうぞ。



    続きまして、90年代のフュージョンっぽくもある「テラン」のテーマです。



    レーシング・ゲームのように爆走する雰囲気ではありませんが、ちょっとダークなトーンと怪しさのあるメタルサウンドは、このように近未来SFとよく合います。

    次に、シューティング・ゲームではどうでしょうか? スリルのあるゲームはメタルとの相性はバッチリということもあり、FPS『ドゥーム』では非常にヘヴィメタルなサウンドが聞けます。

    ストーリーも火星の軍事企業で働く宇宙海兵隊の隊員(実は名前が無い)が、実験中に偶然開いた地獄の門からやってくる悪魔たちを倒すSFホラーとあって、ヘヴィメタルがぴったりです。



    音色はメタルではありませんが、容易にメタルの楽曲を意識して作られていることがわかります。テンポが速い曲だけでなく、遅い曲もダークで重苦しく、ヘヴィメタルなサウンドです。


    今回はレーシング・ゲーム、STS、FPSしか例を挙げていませんが、インダストリアルやグラム、シンフォニック、クリスチャンにフォークにヴァイキングなどなど、◯◯メタルと様々なジャンルに超細分化されているヘヴィメタルであれば、どんなゲームにでも適した楽曲を作ることが可能でしょう。

    そして、『ゼルダの伝説』『悪魔城ドラキュラ』(及びコナミのクラシック・ゲーム)『ファイナルファンタジーIV』などなど、枚挙に暇がないほどメタライズドされたゲームミュージックをご紹介してきたことからも、ゲーム音楽にはヘヴィメタルが適していることがわかります。

    日本のRPGやアクションなどにも、ヘヴィメタルを感じるサウンドトラックが多数在るかと思いますので、皆さんのオススメがありましたら、是非シャウトしてください。


    Why Metal Makes an Excellent Game Soundtrack[Kotaku]

    岡本玄介

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2015/03/why-heavy-metal-is-good-for-game-music.html
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