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不気味な形で現実に影響を与えたホラー映画10選
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不気味な形で現実に影響を与えたホラー映画10選

2015-08-12 21:30
    不気味な形で現実に影響を与えたホラー映画


    ホラー映画好きとしては、ホラー映画が原因で事件が起きたなんてニュースは聞きたくないのが正直な気持ち。しかし、残念なことに見る人によっては単なる娯楽ではなく殺人のインスピレーションになってしまうケースもないわけではありませんし、撮影中に不思議な現象が起こったというのもホラー映画にはついて回る話です。


    【大きな画像や動画はこちら】

    そこで今回は、What Cultureがまとめた「不気味な形で現実に影響を与えたホラー映画」をご紹介します。


    ■『スクリーム』


    1996年に公開された本作は公開されるやいなや、ホラーを皮肉るホラー映画として瞬く間に大人気に。他に類を見ないオリジナリティーに溢れた作品であると同時に、低迷していたスプラッターホラーを再起させたことでも知られています。

    しかし、影響は良いものばかりではありませんでした。残念なことに、何件かの殺人事件のインスピレーションにもなってしまったのです。

    1998年1月、16歳のマリオ・パディラと彼の従兄弟である14歳の少年は、パディラの母親(37歳)を45回も刺して刺殺。彼らは『スクリーム』と『スクリーム2』に影響を受けて連続殺人を計画し、母親を殺して得たお金で映画に登場したマスク2枚とボイスチェンジャーを購入しようとしていました。メディアはこの事件を「スクリーム殺人事件」とこぞって報道したのです。

    また、ベルギーの10代の少女アリソン・キャンバーは、近所に住む友人のティエリー・ヤラディンの家を訪れている時に24歳のトラック運転手に誘われ、その誘いを断ると、別室に行き『スクリーム』の象徴と言えるゴーストフェイスのマスクをかぶり、両手に包丁を握りしめて戻ってきた男に30回滅多刺しにされました。この時、彼女の体の左側は切り開かれていたとのことです。


    ■『死霊館』


    本作は2013年に公開された、実際に(?)ペロン一家の身に起こった心霊現象が元になったホラー映画。撮影中、実際のペロン一家が数回に渡って現場を訪れたそうですが、母親のキャロリンが「何かいる」と主張し、セットに近づくことを頑なに拒否していたそうです。

    それだけでなく、現場では何度も不思議なことが起こったと言われています。ペロン一家が訪れていた際、周囲は無風だったにも関わらずセット内で得体の知れない強風が吹き、同じ頃、アトランタの自宅にいたキャロリンが邪悪な何かの気配を感じ、そのすぐ後に倒れて病院に運ばれたといったことも起きたそうです。

    また、ジェームズ・ワン監督によると彼がオフィスで深夜まで作業していた時に愛犬が唸り始め、犬が唸っている対象を探したものの、そこには何もなく、部屋の角にいる「見えない何か」に向かってひたすら唸っていたとのこと。そして、監督には何も見えていないにも関わらず、犬は「それ」が部屋を横切っていくのを目で追っていったそうです。


    ■『ソウ』


    ジグソウと呼ばれるサディスティックな異常者が「ゲーム」と称した儀式を通して、被験者に「生きる意味」や「自身の業」を味合わせるシリーズ。被験者はゲームに失敗すると死ぬか、クリアしたとしても重症を負うことが多いです。

    2009年、14歳と15歳の少年が重大な誘拐事件を企てているとして少年裁判所に送られました。何人かの人間を誘拐し、拷問した後に殺す計画を立てていることを知った母親からの通報により、2人のおぞましい計画が明るみとなったのです。

    少年らは、人々に教訓を教えるべく『ソウ』のスタイルを真似たゲームを細かく計画しており、予定されていた被験者には警察官や幼い少女が2人含まれていたそうです。彼らは殺人を記録するためのカメラも用意しており、まさにジグソウ同様のゲームを実行しようとしていました。


    ■『チャイルド・プレイ』


    殺人鬼の魂が入った人形が次々と人を襲う『チャイルド・プレイ』は、最も現実になり難いホラー映画です。もちろん、人形がひとりでに動き出して殺戮の限りを~という事件が起きたわけではありません。しかし、何件かの事件にインスピレーションを与えています。

    一番有名なのは、「ポートアーサー事件」のマーティン・ブライアントでしょう。1996年、オーストラリア・タスマニア島のポートアーサーでブライアントは発砲事件を起こし、35人を殺害、23人に重軽傷を負わせました。彼のIQは66と平均以下で『チャイルド・プレイ2』にのめり込んでおり、彼の精神科医は、同作に影響されて犯罪を起こしたと主張しています。

    報じられたところによると、ブライアントはチャッキーの子供染みた性格と大量殺人を行える能力に夢中だったとのこと。


    ■『エルム街の悪夢』


    『スクリーム』に続き、再びウェス・クレイヴン監督の作品であり、彼の代表作の1つ。火傷顔のフレディ・クルーガーが、人々の夢の中で殺人を犯していきます。

    2004年、ダニエル・ゴンザレスは薬物を使用した状態で4人を殺害、2人に怪我を負わせました。後に彼は『エルム街の悪夢』にインスパイアされ、有名なシリアルキラーになりたかったと発言。ゴンザレスは自分自身に向けて手紙を書き、その中で自分がどれほど殺人を楽しんでいたか、またフレディ・クルーガーに似ているのかということを綴っています。

    また、『エルム街の悪夢』を実現したかのような恐ろしい死が実際にあるようです。それが「ナイトメア・デス・シンドローム」。若く、丈夫で健康な男性が睡眠中に突然死するという奇病で、原因ははっきりしておらず、しかも不思議なことにアジア人男性にのみ起こるのだとか。ほとんどの死者が息をひきとる直前にもがき苦しんでいると伝えられています。


    ■『ローズマリーの赤ちゃん』


    1968年に公開された本作は、妊娠中の女性が引っ越してきたばかりのアパートの中で不気味なことが起こっているという妄想に取り憑かれるストーリー。監督と脚本はロマン・ポランスキーです。

    1969年にポランスキー監督は、妊娠中の妻であるシャロン・テートをロサンゼルスの自宅に残してロンドンで仕事をしていました。同年8月8日、妊娠8ヶ月だったシャロン・テートは、自宅に押し入ってきたチャールズ・マンソンの熱狂的な信者5人によって一緒にいた他の4人と共にナイフで16箇所刺され殺害されています。


    ■『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』


    1994年11月17日、リサ・ステルウェイゲンと長きにわたり恋人関係にあったダニエル・スターリングは本作を鑑賞しており、午前3時頃、眠っていたステルウェイゲンは目を覚まし、スターリングが彼女を怪しげに見つめているのを目にします。彼は「今夜、お前は死ぬ。お前を殺してその血を飲むつもりだ」と言ったとのこと。

    次の日、スターリングはステルウェイゲンの胸と背中を7回刺して、傷口から血を吸いました。後に彼は、映画に影響され、自分をヴァンパイアだと思い込んだと語っています。


    ■『ポルターガイスト』


    1982年に公開された本作は、墓地を潰して作られた住宅地に引っ越してきた家族が怒れる霊に襲われるというストーリー。ポルターガイスト現象に見舞われたという報告は数多くありますが、今回は出演者に起こった不幸をご紹介します。

    子供部屋に貼られたスーパーボウルのポスター。本作は1982年公開にも関わらず、「1988年開催の第22回スーパーボウル」のポスターとなっているため、その不自然さは何度も指摘されてきました。そして、この1988年にフリーリング家の末娘を演じたヘザー・オークルが原因不明の急病により12歳という若さで死亡しています。しかも、「第22回スーパーボウル」が開催された日の夜に気分が悪くなり、翌日、病院へ搬送される途中に心停止したとのことです。


    ■『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』


    2002年、アラン・メンズィースは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の続編である『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』を100回以上観た後、友人のトーマス・マッケンドリックを殺害。メンズィースは、ある夜、女性ヴァンパイアのアカーシャが自分を訪れ、人を殺す褒美にヴァンパイアとして永遠の命を授けると言ったと主張しました。

    「大まかに言えば、彼女が自分に話しかけ、自分は殺人を犯して新しい人生で褒美をもらうことを承諾したというわけさ」と話しています。メンズィースは幼馴染をボウイナイフで刺した上にハンマーで殴って殺し、浅く掘った穴へ埋める前に被害者から流れた血を飲んだだけでなく、その肉を食べています。被害者の死体は事件から6週間後に発見されたそうです。


    ■『ポゼッション』


    2012年に公開されたサム・ライミ製作の本作は実話が元となったストーリーで、呪われたアンティークの木箱「ディビューク」が登場します。主人公のクレイドを演じたジェフリー・ディーン・モーガンは、映画の中でだけでなく、実生活でも懐疑主義者で霊の存在を信じていませんでした。

    しかし、撮影中に起こった数々の不思議な現象を体験したことを明かしています。幽霊が現れるシーンの撮影中、ライトに問題があったわけでもないのに照明が急に消える、ドアが閉まっているにも関わらず冷たい風が入り込んでくるといったことがあったそうです。

    また、もっとも不気味だったのは、ディビュークの箱を入れていた小道具の部屋が全焼したこと。この出火原因は不明なのだとか。映画の撮影に使われたディビュークの箱はこの時の火で破壊されてしまったため、本物のディビュークの箱がオーナーによって撮影現場に持ち込まれたそうですが、不思議な現象に何度となく見舞われ、キャストとクルーが仕事のオファーを断るといったこともあったそうです。


    [via What Culture
    Saw 1: Reverse Bear Trap[YouTube]
    Scream - Trailer (1996) Neve Campbell, Courteney Cox, David Arquette[YouTube]
    Saw - Trailer[YouTube]
    Child's Play - Trailer (1988)[YouTube]
    A Nightmare on Elm Street (1984) Official Trailer - Wes Craven, Johnny Depp Horror Movie HD[YouTube]
    Rosemary's Baby - Original Trailer ( 1968 )[YouTube]
    Interview With the Vampire Movie Trailer (1994)[YouTube]
    Poltergeist (1982) Official Trailer - JoBeth Williams, Craig T. Nelson Horror Movie HD[YouTube]
    Queen of the Damned - Official Trailer [2002] (Deutsch) Aaliyah,Stuart Townsend[YouTube]
    The Possession - Official Trailer (2012) Horror Movie [HD][YouTube]

    中川真知子

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2015/08/horror-films-that-eerily-came-true.html
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