senさん のコメント
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その夜、病室で父とふたりきりで過ごしました。
生と死の境目で懸命に息をしている父は全身ですべてを語っていました。
ベッドサイドで見守ることしかできなかった僕は、必死でその言葉を書き留めました。 父が教えてくれた「生きるということ」のすべてを。
数時間後。
一緒に浴びた朝日が、結果的に父にとって生涯最後の夜明けになりました。 故郷熊本の空ではない、僕らを育てたこの町の朝日が。
実家の山形には湯灌という風習があり、湯灌師の方に隅々まできれいにしていただき、最後に母の髪を私も洗わせていただきました。
お二人の手がその時の暖かな気持ちを思い出させてくれました。ありがとうございます。今は私の中で生き続ける母を大切にしていきたいと思っています。
お父様のご冥福をお祈りします。
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