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naonaonaoさん のコメント

「ただ心臓が動いているから、“生きている”と判断して、ずっとこの状態でいる。
それはお父様にとってはどうなのかな、
それを考えてください」
医師との話し合いで何度も言われました。

亡くなるまでの期間で
こんなに“死”と向き合わなければならないのか、
と、しんどくなりました。
亡くなる前は言葉もあまりしっかり聞き取れず
食べることもできなくなっていたので、
一刻も早く楽になることを
父は望んでいるだろうとは思っても、
かといって、こちらにももう少し心の準備かほしい、
それとの戦いでした。
「延命はしない」
と言うことが、私の言葉によって
父を殺してしまうような、そんな気持ちにもなりました。そうではない、とはわかりつつも。

きっと今はお酒もタバコも
存分に楽しんでるのかな。
母と喧嘩しながらも
ふたりでうまいことやってればいいなぁ、と
少し時が経ち、穏やかに考えられるようになりました。

いなくなってからのほうが、
逆に近くにいるような、そんな感覚にもなるから不思議です。
……生きているときは
どちらかというと
「大っ嫌いな父」だったのですけどね(笑)
No.1
68ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
これは救命なのか、延命なのか。心の準備もできていないままその難しさに直面した。  
草の根広告社
『草の根広告社』は、放送作家を生業とする僕が、2004年からとある番組サイトで日々の想いを徒然なるままに綴って来た「人生日誌」です。大都市東京の通勤圏にある海辺の小さな町「秋谷」で暮らしている現在は、本業の傍ら、浜でビーチグラスを拾い、畑を耕し、海沿いを走りながらの日々の思索と

「海辺暮らしのミニマリズム」について書いていこうと思います。ともに掲載する「海と空の写真」が読んで下さる方の深呼吸になればと願っています。