娘の見上げた先に河津桜が咲き誇っていた。薄桃色の眩しさの向こうに澄み切った青が広がっていた。海沿いの国道と交わる小川伝いの散歩道。一昨年もここで河津桜を見たのを彼女は覚えているだろうか。ぼくは覚えている。春から入園する保育園の説明会に行った帰りのことだった。しかし、娘からは「おぼえてなーい」というしっかりした声が返ってきた。
草の根広告社
「春を待っている」
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。