全国行脚第1弾~青森県~(2013年2月23日)

2月23日、小沢一郎代表が全国行脚第1弾、平山幸司参議院議員の選挙区である青森県を訪れました。そこで行われた記者会見の要旨は以下の通りです。

全国行脚第1弾~青森県~(2013年2月23日)

【内容】

参議院議員選挙について

Q. 青森選挙区では乱立が予想されているが、調整をどう見ているか。現時点で民主党の候補者は出ていないが、選挙協力についてどう考えているか。 A. 選挙協力をしなければ一般論として勝てないわけだから、去年の選挙をみたでしょ。自民党は、票は増えていないのに議席は3分の2以上取っている。なぜか。非自公の連中がバラバラに立てたからである。票が割れてしまって。全部合わせれば自民党より多いわけだから。そういう意味で、最後まで力を合わせるということについては前向きに追い求めていきたいと思う。しかし一方では、ならないものに希望だけ託していてもしょうがないので、自力できちんと戦える体制も十分準備していく。 Q. 小沢代表の方から協力を求める気はあるか。 A. 誰にでも言っている。どのグループに対しても言っている。ただ民主党は、惨敗はしたが野党第1党なのだから、野党第1党が呼びかけて選挙協力をするというのが順序じゃないか。その方が、みんなが納得する可能性が強いのではないか。

日米首脳会談後の共同声明について

Q. TPPに関して、すべての関税撤廃を求められるものではないことが明記され、TPP交渉参加に向かう可能性が高いが、どう思うか。 A. 日米会談で、中身をまだ聞いていないからわからないが、すべての関税撤廃を含むものではないと明記されたことは、多少日本の顔を立ててくれたのだろうけれども、周りでは例外はないと一生懸命言っている閣僚もいる。要は、あとは交渉である。TPPは環太平洋といっているが、所詮日米の問題だから、アメリカと2国間で、バイできちんと交渉できる日本政府であるならば心配はない。従来とも、肝心のところでそうじゃなかったから、みんな、農家の人もいろんな人も心配する。もし共同声明に(すべての関税撤廃を求められるものではないと)入っているとしたら、そういう表現にして、政府はおそらく参加することにすると思う。 Q. 安倍政権の能力で、TPP交渉はどうなると思うか。 A. アメリカの主張に沿って参加するという前提があっての話じゃないかと思う。その言い訳、理由に、表現としては、アメリカが文言として(関税撤廃について)入れたことにより、妥協、了承したと。やはりよっぽどしっかりしないと、農業だけの話ではないから大変だと思う。

青森視察について

Q. 豪雪の青森を視察しての所感は。 A. 視察というよりも、生活の党の現職の中で地方区の1人区というのは平山(幸司)君で、1人区というのは例外なく厳しいので、まずは(青森)ということ。それから自分(岩手)の隣組でもあるから、お互いに力を合わせてぜひ勝利を得たいと思っている。雪景色はしばらく振りに見た。僕の最初の選挙の時の最終日の街頭は吹雪の中だった。この雪国ということをもう少し民生の向上の為に活用する知恵はないものか。ただ雪が降って大変だ大変だと言っていてもしょうがない。世界どこを見ても雪が降っているところは人が住まないかといえば逆で、むしろ欧米では雪の多いところに産業立地があり、人口がたくさんあるというのが現実だから、少し発想を変えて考えなくてはいけないと思っている。ただ、りんごの選果場を見たが、相馬村のフルーツステーションはすごい。あのような大きい選果場は果物では初めてである。

民主党について

Q. 明日の民主党大会を控え、植松恵美子、川崎稔両参議院議員が離党届を提出したことについてどう受け止めるか。また、海江田代表が再生に向けて反転攻勢と言っているが、民主党再生に向けてどういうことが必要か。 A. 2人が離党したことは、当たり前のことだが、政治家は国民に選ばれて政治家になっているのだから、その出処進退、行動は全部自分で判断してやるべきことだから、彼らがそう考えたことについて傍でとやかく言う必要はないと思う。ただ民主党にとっては痛手だろう、党大会の日にというのは。それから、再生ということは政権を取りたいということではないのか。政権取りたい、選挙に勝ちたい、すなわち国民の支持を得たいというなら、やっぱり自民党政治ではだめだという原点に返って、みんなで力を合わせるということしかないのではないか。いくら理屈をこねても国民はもう信用しない。1度失った信用はなかなか取り返せない。地道に着実にきちんとした受け皿を作るように努力しないといけない。