おはようございます。夏の終わりが少し寂しいマクガイヤーです。
健康診断で緑内障疑いが出たのでドキドキしていたのですが、精密検査して貰ったら一応大丈夫なようでホッとしております。でも年相応に白内障は出てるそうです。もう人生も折り返し地点なので、仕方ありません。
さて、マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。
○9月8日(木) 20時~(放送日が変更になりました。ご注意下さい。)
「最近のマクガイヤー 2016年9月号」
・『最近のマリバロン様』
・『最近の24時間テレビ』
・『最近の放射性廃棄物』
・『最近の特撮』
・『スティーヴ・アオキ: I'll sleep when I'm dead』
その他、いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
○9月19日(月) 20時~
「LAヤンキー愚連隊! 『スーサイド・スクワッド』とデヴィッド・エアー」
9/10より期待の新作アメコミ映画『スーサイド・スクワッド』が公開されます。
本作は『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ三番目の作品でありつつ、これまでアメリカの町のゴロツキが自己実現を図る不良性感度120%な映画ばかり撮ってきたデヴィッド・エアー監督にとっておあつらえ向きの企画でもあります。
そこで、アメコミ、監督、不良映画……といった側面から『スーサイド・スクワッド』を解説します!
○10月前半 20時~
「テン年代の『闇金ウシジマくん』」
9/22より映画『闇金ウシジマくん Part3』が、10/22より映画最終作となる『闇金ウシジマくん the Final』が公開されます。
また、現在テレビドラマの第三シーズンが深夜に放送されています。
これらはいずれも2004年より連載されている漫画『闇金ウシジマくん』を原作としたものです。
当初は『ナニワ金融道』のクローンでしかなかった本作ですが、「新しい貧困」「マイルドヤンキー」「ワーキングプア」「格差社会」……といった「現在」を映し出し、もはやゼロ年代後半やテン年代のニッポンを代表する漫画であるといって良いでしょう。
そこで、原作漫画を中心に『闇金ウシジマくん』について特集します!
○10月後半 20時~
「最近のマクガイヤー 2016年10月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定。
○11月前半 20時~
「ニッポン対ワクチン」
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの副反応や、HPVワクチン薬害研究についての疑義、というか捏造報道など、ワクチンに関する報道や話題が盛り上がっています。
そこで、そもそもワクチンとは何か、どのように発明されどのように使われてきたのか、何故大事なのか、なにが現実でなにが虚構なのか……等々について今一度しっかり解説します。
○11月後半 20時~
「最近のマクガイヤー 2016年11月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定。
お楽しみに!
番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。
マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html
同じく新製品シン・ゴジラTシャツ
思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ
いつもイラストを描いて頂いているアモイさん入魂の一品、キヨポンマグカップ
情報量が多すぎる印南マクガイヤー善一TENGATシャツ
夏にぴったり! ファインディング・シーマンTシャツ
……等々、絶賛発売中!
さて、今回のブロマガですが、前回の続きです。
就職して数ヶ月が経ち、ボーナスも出て、それなりのお金が定期的に使えるようになると、欲しかったなんやかんやを買うようになりました。
具体的には、パソコンやらバイクやら今まで買うことを躊躇していた高額な本やガレージキットなどなどなのですが、その中の一つとして、120センチ水槽を買ったのです。
就職を機に、会社の寮で一人暮らしを始めたのですが、どうしても熱帯魚を飼いたかった――というか、水槽のある生活が普通だと思っていたのです。
ちなみに部屋はよくあるタイプの1DKです。
↑こんな感じの部屋の、キッチンに水槽を置いたわけですね。
何故キッチンかというと、ダイニング部分が湿気たっぷりになるのが嫌なのと、なるべく水道に近ければ近いほど水換えがラクだからです。酒飲みながら水槽をみつめるのにラクだから……という理由ばかりではないのです。
ちなみに実家では自室に水槽を設置していたのですが、水換えの度にひとりバケツリレーをしなければなりませんでした。水換えの度に筋トレ気分で、あせると水をちょっとこぼしたりするのが難点でした。
問題は、どんな魚を飼うかです。
当初の予定では、水草水槽にするつもりでした。中学生の頃にアヌビアス・ナナという水草を買ったのですが、株分けすることでどんどん増えていくのですね。
しかも、糸や輪ゴムを使って流木に巻きつけると、流木に活着します。
ウィローモスと呼ばれる藻なども一緒にくっつけると、まるで水槽の中でやる盆栽のような魅力があるわけです。調子に乗った自分はアヌビアス・バルテリーという葉が大型になる種も買ったのですが、これもドンドコ増えていきました。
ですが、ネットサーフィンをしている途中に、出会ってしまったのです。プロトプテルス・アネクテンスに。
プロトプテルスはアフリカに棲む肺魚の1種です。
魚類なのに、鰓の他に肺を持ち、それで呼吸をする魚です。
魚類から両生類が枝分かれする合間の生物の特徴を残している魚ですね。
南米にはレピドシレン、オーストラリアにはネオケラトドゥスと、南米・アフリカ・オーストラリアに姿かたちの似た近縁種が生息しているのもアロワナと似ています。
このアフリカ産肺魚――プロトプテルスですが、斑点や菱形の網目模様が、頭部から尾の先までびっちり入った個体ほど「美しい」とされています。
↑こんなに多様性があるわけです。
で、アネクテンスの「極美固体」が入荷したという情報を、三鷹のとある熱帯魚ショップでみかけたのですよ。確か、ジブリの森美術館ができる前の話でした。
実際に店に行ってみると、確かに極美でした。なによりも、正面からみると笑っているように見える顔がなんともいえません。お値段も、第一世代の家庭用ゲーム機くらいの金額です。
プロトプテルスは鯉と同じくらい丈夫で、これを殺したら熱帯魚を飼う資格は無いとまで言われています。寿命も10年とか20年とか言われるくらい長いです。そういったことを考慮した値段なのでしょう。
思い切って身請けしてしまいました。水草は60センチ水槽に押し込めました。
実際に飼ってみると、これほど「身請け」という言葉がふさわしく思える魚はありませんでした。
まず、餌をやろうと水槽に近寄ると、すりすりと近づいてきます。なんだかんだいって魚には学習能力がありますので、水面に映る人影をみると寄ってくるというのは普通なのですが、なにしろ肺魚はデカいのです。
触手のような腕を広げてくるくる回っている姿は愛嬌たっぷりです。
そして、もの凄く人に慣れます。たいていの魚は水槽の中に手を入れると驚いて逃げるのですが、肺魚は逆に近づいてきます。そして、掌に置いた餌を食べるのです。なんでもバクバク食べるので、一番コストパフォーマンスの良い鯉の餌にすぐ慣れました。
それどころか、鉛筆や割り箸を入れると、ガリガリと齧りさえするのです。これにはびっくりしました。
さすがに水換えの時はシェルターとして入れておいたパイプの中に隠れるのですが、終わり次第、颯爽と出てきます。
そして、また餌をねだるように、くるくると回るのです。
たまに水面から口を出して、肺呼吸してるさまもまた可愛い!
プロトプテルス属にはプロトプテルス・ドロイ、エチオピクス、アネクテンス、アンフィビウスの4種がいまして、比較的神経質なプロトプテルス・アンフィビウスはここまで人に慣れないかもしれませんが、少なくとも我が家のアネクテンスはすぐさまここまで慣れました。
飼い続けるうちに、どんどん可愛くなってきて、「ベンジャミン」という名前までつけました。
死んだ魚を窓から捨てるパパガイヤーをみてショックを受けた自分ですが、熱帯魚飼育という趣味を突き詰めてゆくと、時にパパガイヤーと同じような状況になりました。長い間飼っていると、どうしても生餌をやったり、弱った魚が病気を広める前に水槽から取り除いたりと、生命に順位をつけるような場面があるのです。
だから、名前をつけるのは避けていました。必要以上に生物に思い入れることになるからです。
しかし、肺魚があまりに可愛くて、どうしても名づけずにはいられませんでした。そういえば『ごっつええ感じ』からの命名でした。時代を感じるなあ……
こんなに可愛い肺魚を飼っていると、どうしても見せびらかしたくなるものです。友人・家族・単なる知り合い……どんどんみせびらかしました。すんなりやって来て肺魚をみて驚嘆の声を上げる人もいれば、どんなに誘ってもやってこない人もいました。
自分はかなり長い間気づかなかったのです……親も兄弟もいる実家に人を誘うことと、一人暮らしの1DKに人を誘うこととの間には、かなり大きな違いがあるということに。
会社の同僚と開いたある飲み会のことでした。飼っているペットの話で盛り上がり、肺魚のことを話したら、一人の女子社員が「私、みてみたい!」と言い出したのです。
その女子社員の住まいは、幸か不幸か、自分と同じ寮でした。
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