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マクガイヤーチャンネル 第82号 2016/8/29
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おはようございます。夏の終わりが少し寂しいマクガイヤーです。

結局、今年の夏は海に行かずじまいでした。いいんだもん! 夏は混むから、冬に行くんだもん!


先日放送した「夏休みスペシャル ドクターのお宅訪問!」ですが、録画分が全編配信されております。

電波が悪く、生放送では配信できなかった分もきちんと観れますのでお楽しみください。

前編: 

後編: 


さて、マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。



○9月8日(木) 20時~(放送日が変更になりました。ご注意下さい。)

「最近のマクガイヤー 2016年9月号」

・『最近のマリバロン様』

・『最近の24時間テレビ』

『君の名は』

『ゴーストバスターズ』

『ジャングル・ブック』

その他、いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。


○9月19日(月) 20時~

「LAヤンキー愚連隊! 『スーサイド・スクワッド』とデヴィッド・エアー」

9/10より期待の新作アメコミ映画『スーサイド・スクワッド』が公開されます。

本作は『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ三番目の作品でありつつ、これまでアメリカの町のゴロツキが自己実現を図る不良性感度120%な映画ばかり撮ってきたデヴィッド・エアー監督にとっておあつらえ向きの企画でもあります。

そこで、アメコミ、監督、不良映画……といった側面から『スーサイド・スクワッド』を解説します!


○10月前半 20時~

「テン年代の『闇金ウシジマくん』」

9/22より映画『闇金ウシジマくん Part3』が、10/22より映画最終作となる『闇金ウシジマくん the Final』が公開されます。

また、現在テレビドラマの第三シーズンが深夜に放送されています。

これらはいずれも2004年より連載されている漫画『闇金ウシジマくん』を原作としたものです。

当初は『ナニワ金融道』のクローンでしかなかった本作ですが、「新しい貧困」「マイルドヤンキー」「ワーキングプア」「格差社会」……といった「現在」を映し出し、もはやゼロ年代後半やテン年代のニッポンを代表する漫画であるといって良いでしょう。

そこで、原作漫画を中心に『闇金ウシジマくん』について特集します!


○10月後半 20時~

「最近のマクガイヤー 2016年10月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

詳細未定。


○11月前半 20時~

「ニッポン対ワクチン」

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの副反応や、HPVワクチン薬害研究についての疑義、というか捏造報道など、ワクチンに関する報道や話題が盛り上がっています。

そこで、そもそもワクチンとは何か、どのように発明されどのように使われてきたのか、何故大事なのか、なにが現実でなにが虚構なのか……等々について今一度しっかり解説します。


○11月後半 20時~

「最近のマクガイヤー 2016年11月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

詳細未定。




お楽しみに!



番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html

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新製品マイナー生物大バトルTシャツ

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同じく新製品シン・ゴジラTシャツ

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思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ

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いつもイラストを描いて頂いているアモイさん入魂の一品、キヨポンマグカップ

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情報量が多すぎる印南マクガイヤー善一TENGATシャツ

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マクガイヤー・ウォーズTシャツ

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夏にぴったり! ファインディング・シーマンTシャツ

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ワレカラ・エイリアン・ウォーリアーTシャツ


……等々、絶賛発売中!




さて、今回のブロマガですが、前回の続きです。



何度か書いていますが、SF好きな子供は大きく二種類に分けられるということがよくいわれています。一つは、物理の理論書や望遠鏡を覗いて、宇宙の深淵に思いを馳せるタイプ。もう一つは、生物図鑑や顕微鏡を覗いて、恐竜や怪獣に思いを馳せるタイプです。

両立する人もいますが、自分は明らかに後者だったわけですね。


パパガイヤーの熱気にあてられた自分も、ホームセンターで60センチ水槽セットを買い、熱帯魚飼育をはじめました。

なにを飼ったかというと、

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プレコや

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ナイフフィッシュや

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アストロノータスや

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ブラックゴースト……といった、怪獣的な魅力のある魚たちです。

稚魚は安いのですが、だんだんもてあますくらいデカくなってくるというのも共通してますね。

何故もてあまさなかったのかというと、飼育技術が未熟だったので、数年で落としてしまった――死んでしまったためですね。


ちなみに、ヒーターが不要なので庭に置いた水槽で飼っていた稚鯉はすくすくと成長していったのですが、ある程度大きくなったところで、半分ボケかかった祖父ガイヤーが「こんなもの、とてもウチでは飼えない」というよく分からない理由で近くの川に放流してしまいました。たとえ鯉でも無計画な放流は自然環境を破壊するので絶対にやっちゃ駄目! ……と今なら反論したいところですが、当時は中学生だったので、祖父ガイヤーの思うがままでした。何故あの時祖父ガイヤーを殺してでも止めなかったのかと、今でも後悔しています。


ですが、自分も中学生、高校生と成長し、家族内での発言権が大きくなってくると、状況が変わってきました。そして、だんだん熱帯魚だけでは満足できなくなってきました。爬虫類や両性類といった、より怪獣的な生き物が飼いたくなってきたわけですね。


ですが、熱帯魚飼育に用いる水中用ヒーターではなく、温室と大型のヒーターが必要となるある程度大型の爬虫類飼育には二の足を踏んでいました。設備が大掛かりすぎるのです。餌も何をどうすれば良いのか分かりません。


そんな中、千石正一『爬虫両生類飼育図鑑 カメ・トカゲ・イモリ・カエルの飼い方』が発売されました。

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これが凄い本で、それまで自分が疑問に思っていた爬虫両生類飼育に関する細々とした疑問に対する回答が全て載っていたのです。なにしろネットの無い時代です。店員に聞けば解決するかもしれませんが、それも限界があります(ちなみに、熱帯魚ショップの店員の態度が今でも偉そうなのは、こういった歴史的理由があるのだと思います)。


「これは、自分みたいな高校生でも、本当に飼えるのかもしれん!」


千石正一も記事を載せていたアクアライフもチェックするようになりました。そこに広告が載っていた東中野の有名ショップに偵察に行くと、いるわいるわ、爬虫両生類の天国みたいなところでした。話にしか聞いたことのないトル―ライトもフタホシコオロギも売ってました。こういう店がこんなところにあったとは……。図鑑や雑誌を読まなければ、絶対に発見できなかったでしょう。

完全にテンションの高まった私は、お年玉と貯金を貯め、温室用ガラスケースとヒーターを購入し、グリーンイグアナをお迎えすることにしました。

何故グリーンイグアナかというと、自分が飼育できそうな爬虫類の中で、最も怪獣っぽかったからです。

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子供の個体は単緑色トカゲなグリーンイグアナですが、大きくなると次第に恐竜・怪獣的な雰囲気や風格を醸し出すわけですよ。

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『恐竜100万年』でも、恐竜として出演したりしてました。

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『地底探検』では、背びれをつけられてました。今なら動物虐待になりますが、これはこれで味わい深かったりします。

だから、エメリッヒ版『GODZILLA』のゴジラが「しょせんイグアナ」「イグアナなんて分かってない」などといわれたことに腹をたてたりもしました。なんでやねん!イグアナかっこええやん! というわけです。


実際飼ってみると、予想に反して、小さくても怪獣的雰囲気がたっぷりでした。

グリーンイグアナは草食性と言われていますが、実際には雑食性で、昆虫をよく食べます。特に小さい頃は昆虫が主食といってもよく、餌として与えたフタホシコオロギを食べる様は迫力たっぷりでした。調子に乗って、散歩ついでに近所の林で捕まえてきたバッタやカマキリもバクバク食べます。誘蛾灯に誘われてきた大きめの蛾さえも食べました。ついでに副食として与えたチンゲン菜は柔らかいところだけ、お菓子として与えたみかんやオレンジといったフルーツも皮を残して美味しいところだけ食べます。あまりの食べっぷりの良さに惚れ惚れしました。その頃は酒を呑みませんでしたが(なにしろ高校生だったので)、今ならイグアナが食事するさまを観ながらビール3本はいけるでしょう。


しかし、問題もありました。


まず、イグアナはよく脱走しました。さすが樹上性の生き物だけあって、グリーンイグアナの爪は長く、鋭いのです。ジュラシックパークにヴェロキラプトルという恐竜が出てきましたが、グリーンイグアナの爪はラプトルのそれにそっくりでした(ちなみに、現在の学説では恐竜の祖先が鳥類ということになっていますが、イグアナの糞は鳥のそれそっくりでした)。用意した温室は引き戸タイプだったのですが、爪で温室の隅をガシャガシャやってるうちに開いてしまい、脱走するのです。

脱走しても、居場所は決まっています。イグアナは樹の上に登っていないと落ち着かない生き物なので、だいたいカーテンの上の方か、カーテンレールの上にいます。次第にカーテンはボロボロになっていきました。


また、夏場は脱走しても特に問題ないのですが、冬場は命に関わります。カーテンレールの上で固くなっていた時は、遂に落としてしまったのかとドキドキしましたが、ある程度大きな爬虫類なせいか、温室に戻したら何事もなかったようにケロリとしていました。その後、学習したのか、冬場に脱走することはなくなりました。


それでも、脱走する時は脱走します。イグアナの爪でひっかかれるとケガを負うのですが、だんだん慣れてきて、軍手を使えばなんの問題もなく温室に戻すことができるようになりました。イグアナは神経質な生き物で、噛みつかれるということは一回もありませんでした。むしろ、温室に戻す時に興奮させすぎると、その後二、三日の間、餌をあまり食べなくなったりするので、わざと放しっぱなしにする時もありました。


よくお店のガラスケースについているような鍵をつけても良かったのですが、温室の外では糞をしなかったこともあり、広い方が良いかなと放っておいたのです。部屋は締め切っているし、イグアナが徘徊しているとなれば弟やママガイヤーが部屋に入らず、安心してエロ本やエロマンガを放置しっぱなしにしたりもしました。それでも性欲たっぷりの弟はよくエロビデオを盗んでいきましたが。



そんなこんなで5年、6年が経ちました。飼い初めたころは毎日ドキドキする生活でしたが、いつしかイグアナとの生活が日常になりました。

自分も、高校生から大学生になりました。学部が理系というか、生物関係の学部だったこともあり、友人を自宅に招待すると、パパガイヤーのアロワナにクリルをあげ、自分のイグアナにコオロギやらミカンやらをあげるのが接待コースとなりました。当然、友人は皆歓喜の雄叫びを挙げます。熱帯魚や爬虫類を飼育している友人も山ほどいて、彼らの影響で海水魚の飼育に手を出したりもしました。『Bバージン』の住田くんも、生物関係の学部に進学しておけば良かったのに……


そして、話は省きますが、童貞から非童貞になりました。彼女ができたわけですね。

ある日、家族が皆家から出払う日があったので、彼女を家に呼びました。

当然、自室でセックスするわけです。


その最中、イグアナの温室から、ガシャガシャやる音が聞こえてきました。



(この続きは有料でお楽しみください)