おはようございます。マクガイヤーです。
いやー、三連休って最高ですよね。
早く人類が進化して、週休三日だと生産性が上がることに気づいて欲しいものです。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇7月24日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2022年7月号」(日曜日の放送になります。ご注意下さい)
お題
・時事ネタ
・『劇場版 仮面ライダーリバイス/暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE』
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇8月8日(月)19時~「『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』とコリン・トレヴォロウの倫理観」
7月29日より映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開されます。『ジュラシック・ワールド』3部作の第3作目であり、完結編です。前シリーズ『ジュラシック・パーク』の出演者であるサム・ニールやローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムも登場するそうです(ゴールドブラムは2作目『炎の王国』にも出演していました)。
期待の映画ですが、一方で監督のコリン・トレヴォロウは独特の倫理観を映画で表現することでも知られています。
まるで現代版『未知との遭遇』な『彼女はパートタイムトラベラー』で『ジュラシック・ワールド』の監督に抜擢されたトレヴォロウですが、1作目では何の落ち度もない女性秘書がギャグのように死んだり、2作目『炎の王国』では人間よりも恐竜の命が優先されたりしました。『ザ・ブック・オブ・ヘンリー』では本国で激しい批判が巻き起こり、これが一因となって『スター・ウォーズ エピソードIX』の監督を降ろされたりもしました。
そんなコリン・トレヴォロウが『ジュラシック・パーク』のシークェルである『ジュラシック・ワールド』完結編でなにを描くのか、楽しみでなりません。
そこで、『ジュラシック・ワールド』やコリン・トレヴォロウのあれこれについて語るニコ生を行います。
ゲストとして声優の那瀬ひとみさん(https://twitter.com/nase1204)をお迎えしてお送り致します。
〇8月29日(月)19時~「最近のマクガイヤー 2022年8月号」
詳細未定
いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、本日のブロマガですが、前回の放送でとりあげた『BASTARD!! 暗黒の破壊神』についての思い出話を書かせて下さい。
●おれと『BASTARD!!』
アニメを定期的に観るライフスタイルがまったく身につかない自分ですが、ネトフリのアニメ『BASTARD!!』はサクサク観ることができてしまいました。原作漫画が、現代のアニメ技術と声優たちにより、どのように上手くアニメ化されたりされなかったかを楽しんでいるという感じです。自分のようなアラフォー・アラフィフは結構多いのではないでしょうか。「乳袋」描写で熱弁してしまうくらい興奮するオタクが現れる(https://togetter.com/li/1910446)のも分かります。原作の絵柄や描き込みがアニメで再現されるのもされないのも、自分は両方楽しんでます。
『BASTARD!!』が週刊少年ジャンプで連載されていたのは1988年の14号から1989年の36号まで、わずか1年半に過ぎません。当時のジャンプはいわゆる黄金期の初期で、自分は、『ジョジョの奇妙な冒険』や『魁!!男塾』、『聖闘士星矢』や『ろくでなしBLUES』といった綺羅星のような他作品に比べると、『BASTARD!!』にあまり愛がありませんでした。『ドラゴンクエスト』の大ヒットでジャンプにファンタジー漫画が求められたが故の連載であるというオトナの事情と、なによりも原稿から漂う悪い意味でのオタク臭さ――あからさまを越えたエロさや、コマ外の書き込みの多さや、描きなぐったような絵柄のコマの挿入といったもの――が中学生の自分にとって鼻についたのです。
今思い返せば、連載初期のシーラ姫や「服だけ溶かすスライム」や鬼道三人衆に象徴される異常なエロさは、新人漫画家である萩原一至が並み居るジャンプの強力なライバルたちに対抗するための武器であり戦略であり、コマ外の書き込みの多さは若さゆえの「照れ」であり、時折描きなぐったような画柄のコマが挿入されるのはそれ以外のほとんどのコマに描き込むための苦肉の策(その後掲載誌が変わってからはほとんど無くなります)だったわけですが、当時の自分には気づけませんでした。
そんな自分も、ジャンプ増刊に移ってからの連載分も単行本で追うくらいにはチェックしていたのは、やはり作品に魅力があったからでしょう。
なによりも凄かったのは画です。こんなもの週刊でやれるのかという驚異の描き込みは、今更説明するまでも無いでしょう。
更に、当時のジャンプとしては珍しかったアニメ・オタク・同人誌系の絵柄だったというのも、どうしても離れられない魅力の一つでした。オタク臭さを嫌悪しつつ、オタク臭い絵柄に惹き付けられるというのは矛盾ですが、当時中二病の自分には同族嫌悪みたいなものがあったのですよ。
まず、グラデトーンを多用しつつ、それらを削って質感を出すという技法が、とんでもなくエロかったわけです。この手法はほぼ同時期に麻宮騎亜が多用し、一部のエロ漫画家がフォローしました。悠宇樹の単行本を全巻揃えたりしてたのも、今となってはいい思い出です(https://amzn.to/3B2r1Mg)。
グラデトーンでエロくなるのは人体だけでなく、モンスターや内臓もそこはかとないエロさが漂うのが衝撃的でした。
この手法だと、モノクロ原稿で最もエロいのは褐色娘であり、肌が褐色なら髪の毛はコントラストとなる金髪または銀髪が映えることとなります。
故に、最終的にミカエルが美少女ゲームでいうところのラスボスになるのも納得です。