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フレデイ タンさん のコメント

孫崎先生がおっしゃるように「見ざる、言わざる、聞かざる」は鋭いご指摘であることに間違いはありません。しかし、一般大衆というのはどこの国でも大体においてそういう傾向があり無頓着を装う或いは芯から無頓着な傾向にあることは否定できないように思うのです。

先日の対談で松井久子監督が「政治アレルギー」を話されました。「見ざる、言わざる、聞かざる」、「無頓着」に通ずる言い換えだと思います。私の感じでは日本の頭良さげなプチブル層の大半がこの政治アレルギーに罹っています。メデイアという法人も一般企業も同様の政治アレルギーに罹っているのです。私はこの層を積極的無頓着構造と呼びたい。この構造は確信犯ですから頑固です。一応の理論武装をしています。井上ひさしが描くところの大政の匂いを感じうまく世渡りする構造だと思うのです。問題はその他の国民の大半の人々が「報道の自由」と言われても、問題意識そのものが希薄ということではないでしょうか。そういうデモグラフィー下では「報道機関の独立性への脅威」と言われても、最も活躍が期待され実力を持って居る主たる報道企業が率先して積極的無頓着を決め込んでいるのですから、少数派が動いても何も響かない。ではどうする?

続く
No.7
103ヶ月前
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 わずかの間に日本は深刻な指摘を 2 つ受けた。 一つは「国境なき記者団」は20日、2016年の「報道の自由度ランキング」を発表、日本は、対象の180カ国・地域のうち、前年より順位が11下がって72位となった。日本は10年には11位だったが、年々順位を下げ、14年59位、15年は61位からの急激な後退である。 そして今一つは、そして、国連人権理事会の特別報告者カリフォルニア大学教授のデービッド・ケイ氏が19日、記者会見を行ない、「日本の報道機関の独立性が深刻な脅威にさらされていることを憂慮する」として、放送法や特定秘密保護法の改正を求める声明を発表した。 私はこうした発表は十分ありうると思っていた。 驚いたのは日本社会の無関心さである。 「報道の自由度で世界の 72 番目」、そんな馬鹿なことはないという怒りもない。 「報道の自由度で世界の 72 番目」、そんなひどい状態になっ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。