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KUBOTAさん のコメント

 気象庁の地震情報をホームページで見ても,人の体感などと関係した揺れの強さ表示のひとつの「震度階級」は示されるのだが,原発などの耐震設計との比較で理解出来る「最大加速度(ガル=cm/sec^2)」情報をなかなか知る事が出来ない.

 熊本地震の時も気象庁の記者会見で1度だけ最大加速度(1,362ガル)の値が発表されたが,ほとんどが「震度階級」のみの発表に終始した.また,その後日本各地で生じたかなり大きな地震の地震情報でも,「震度階級」の発表はあるが「最大加速度」値の発表は消えてしまっている印象を受ける.

 「最大加速度」の値は発表しても一般的には解りにくいとの話も耳にするが,せめて気象庁のホームページ中では容易にその情報が見つかるよう記載をしてもらいたい.もともと地震計で取得する地震動の波形生データは加速度波形などだろうから加速度値の発表は容易な筈だ.そうでないと原発の設計基準地震加速度値と容易に比較出来ないようにする為の意図的な情報隠蔽に見えてしまう.(2016年7月18日)
No.4
100ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 1  これまで、本ブログにおいて、原発の認可には、基準地震動が極めて重要であると指摘してきた。 「基準地震動」の定義: 原子力発電所の耐震設計において基準とする地震動。地質構造的見地から、施設周辺において発生する可能性がある最大の地震の揺れの強さのこと。単位はガル。 つまり、 つまり、 原発建設地の最大の地震の大きさを設定する。 この設定に耐える原発を作る・ だから原発は安全である。 福井地裁の樋口裁判長は高浜原発の運転を禁じる仮処分決定、その時の判決内容は基地震動に次のように指摘している。 判決文で「基準地震動」「基準地震動は原発に到来することが想定できる最大の地震動であり、基準地震動を適切に策定することは、原発の耐震安全性確保の基礎であり、基準地震動を超える地震はあってはならない。しかし、全国で20カ所にも満たない原発のうち四つの原発に5回にわたり想定し
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。