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younghopeさん のコメント

結局、最後は、富者と貧者の富の分配論に落ち着く。中国リスクが高まるのではないか。

大きい問題点は、富の獲得が、時代と場所によって、変わらざるを得ないことである。富の獲得が「いつでも、どこでも同じ」であれば、分配にも支障なく、恒常的に維持ができる。恒常的に分配したくとも、分配できないから問題が出てくる。特に製造分野は、技術の革新に、労働コストが絡んでくると、生産現場が、労働コストの安い方向にシフトしていかざるを得ない。製造現場が常に移動することであり、大きな移動に対処しなければ、国家の経済が成り立たなくなり、金融経済に利益構造を転換することになり、多くの失業者があふれることになる。最近は失業率が改善されつつあるが、職業が正当に確保されることがひつようなことが、米国で実証されつつある。
今後大きな問題に発展するのは、中国製品を消費する大きな市場として米国があったが、米国が内向きになれば、ほかの新興国の台頭とともに、中国の製造が、過去の米国現象に直面することになり、巨大な失業者が出れば、大きな社会不安になることである。多分、中国は富の分配に力を入れるのであろうが、このようなことをすれば、中国の活力がそがれることになり、北朝鮮のように、閉鎖的国家に向かっていくのではないかと、心配になってくる。巨大な国は一つ方策を間違えれば、今まで安易にできた経済分野での資本主義化に対する富の配分が、メインテーマになり、資本主義の恩恵から遠ざかることになるのでしょう。中国の発展は、米国の需要があって初めて維持できたことに気が付くのでしょう。
No.1
96ヶ月前
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A:事実関係、アナトリ・カレツキー( Anatole Kaletsky )著「市場主義的原理主義の危機( The Crisis of Market Fundamentalism )の主要論点 カレツキーは英国の幾つかのメディアからその年の最高の解説者の評価を得てきた。 ・自分は経済的崩壊の5年後位後、政治制度に対する自信の喪失が来ると本に書いた。 マルクス、エンゲルスによって1848年共産党宣言によって示された最初のグローバリズムの崩壊は労働者階級に対する過去なかった法改正が続いた。 第一次大戦後の大英帝国の崩壊はニューディール、福祉国家と続いた。 ケインズ・経済の崩壊はサッチャー・レーガン革命につながった。自分は著書「 Capitalism 4.0 」で、2008年危機に象徴される第4の世界資本主義の崩壊後、同様な政治的危機が来るであろうと予測した。 ・資本主義と特定モデルが機能して
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。