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フレデイ タンさん のコメント

シカゴ学派とか新自由主義とか市場原理主義とかいろんな名称で呼ばれますが、要は、私の独断ですが、ケインズ経済学に不満な学者がシカゴにたむろしていろいろ思索して米国政府をもコントロールするような大きな学派になったと捉えています。

この経済学の流れについては私は次の切り口で考えることにしてます。
1.市場最優先というが市場は完全なのか。
2.世界のエスタブリシュメントと呼ばれるスーパー財閥家にとってこの学派はどういう立ち位置をとっているか。
3. ケインズ経済学や計画経済学或いは国家主導経済学に対してシカゴ学派はどういうスタンスを取っているか。
1.については、完全ではない。もっと厳しく言えば、エスタブリシュメントが儲けるように操縦されている。これを論じればきりがないのでここでは割愛。
2.これも明確。スーパー財閥家にとって実に都合が良い。これも論じればきりがないのでここでは割愛。
3.シカゴ学派はケインズ経済学を始め、計画経済、国家主導経済を蛇蝎の如く嫌う。今も尚、ルーズベルトのニューデイール政策を社会主義政策というレッテルを貼って蔑視している。
以上が私の受け取り方なんです。

孫崎先生ご提供のカレツキーさんの評論は上記のような根本問題にメスを入れるのでなく、金融政策と財政政策の二者択一か両政策の混合かに立脚して共産党宣言以降の経済政策の変遷に触れ、財政政策旺盛の時代から一転して金融政策に転じ、次に登場するトランプがいよいよ財政政策に取り組み失業等の社会問題に取り組むのではないかと期待しているように見えるのですが、果してどうなりますか。アベノミックスはシカゴ学派が主導する金融オンリーの政策に従っているのでトランプが社会問題に取り組みだすと影響を受けるのは日本です。中国はそう言った米国の政策変更を前提にユーラシア経済圏の建設に注力し、ヨーロッパ、アフリカとの連携を進め、ショックを少なくしようと努めていますから、あわてないでしょう。


No.3
96ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A:事実関係、アナトリ・カレツキー( Anatole Kaletsky )著「市場主義的原理主義の危機( The Crisis of Market Fundamentalism )の主要論点 カレツキーは英国の幾つかのメディアからその年の最高の解説者の評価を得てきた。 ・自分は経済的崩壊の5年後位後、政治制度に対する自信の喪失が来ると本に書いた。 マルクス、エンゲルスによって1848年共産党宣言によって示された最初のグローバリズムの崩壊は労働者階級に対する過去なかった法改正が続いた。 第一次大戦後の大英帝国の崩壊はニューディール、福祉国家と続いた。 ケインズ・経済の崩壊はサッチャー・レーガン革命につながった。自分は著書「 Capitalism 4.0 」で、2008年危機に象徴される第4の世界資本主義の崩壊後、同様な政治的危機が来るであろうと予測した。 ・資本主義と特定モデルが機能して
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。