p_fさん のコメント
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4日、千葉県で講演に出かけた。主催者は千葉県高等教職員組合などである。
私の講演の後、一人の教師が高校の現状を説明した。
・今、私の学校の中央廊下に雨漏りがして、廊下にバケツをおいている状態が2年間続いている。補修費がつかないのである。
他方百万円を超える規模で、緊急性を要しないコンピューターの買い替えが進んでいる。こちらは予算がある。
・おかしいだろう。これが実情だ。現場に判断させない。それがここまで来ている。
・千葉県では今70%の教職員の賃金がカットされている。
他方、管理者や、優秀と認めた30%に昇給が図られている。当局に望ましいと思われるものの給与が上がり、他の人はカットされる。
・これらは何を意味するか。
現場は自ら考えるな、指示を実行すればいい、それがこのような状態を生み出すとろろにまできている。
これは独り公立高校だけに限った話ではないと思います。
孫崎さんが再三指摘されているこの国のマスコミは言うに及ばず、多くの企業でも横行していることでしょう。
もちろん、上は現場の実情を自ら丁寧に把握したことを踏まえて指示を出す-など まずあり得ない。
直下の部下に報告させるだけ-
「何か問題があるのか」
「実は中央廊下の雨漏りが もう2年間も続いてまして...」
「何だと?」
「廊下の雨漏りが...」
「何か問題はあるのかと訊いてるんだ!」
「ありません...」
「よし、問題なしだ。帰っていいぞ」
つまりは、現代に蘇った大本営はアベ政権だけでなく、日本社会の彼方此方が「ミニ大本営」化している。
「逃げない、隠さない、ウソつかない」など何処吹く風と、嘘と詭弁を繰り返し、逃げ回るのが当たり前になっている。
どうしたらいいのか。
上だろうと、ダメなものはダメだと言う勇気。
下からの批判に対して聞く耳を持つ度量。
しかし、今の日本にはどちらも致命的に欠けている。いや、これらが決して身に着かないよう、昔からずーっとその方向で教育してきた必然の結果と思います。この悪循環をどう断ち切るか。
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