フレデイ タンさん のコメント
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オフチンニコフは 1926 年生まれ。ソ連共産党紙プラウダに入社。 1953 年から 59 年まで 北京特派員、 62 年から 68 年まで東京特派員、著書『桜の枝』(新潮社 1971 年)より引用。
・われわれは自分の眼でみなければならない。そうすれば何故ここに住みついた人々が自然を神格化し、自然を自らの計測器としたかは理解が出来るであろう。そしてこの国においては、画家はもちろんのこと、自然それ自体までもが、例えば海浜の断崖の松、鏡のモザイクのような水田、うす暗い火山湖というものまでが、この国における美の規範に一般に認められた概念に等しいものに従っているということである。
・一般的に日本人は隣人の中国人同様宗教心に乏しい国民である。中国人の場合、倫理学が宗教の代わりを務めているが、日本人の場合は美しい物への崇拝が役割を果たす。美の信仰こそ、日本人の国民的信仰であったといっても大げさすぎはしないだろう。日本人
私は常々日本人の精神の根本にアニミズムが厳然として且つ脈々と生きていることに誇らしさを感じています。西洋人は西洋にキリスト教が入って来て神学が盛んになりユダヤ教や回教徒を区分して把握し弾圧することもしばしば行って来ました。更には西洋人はキリスト教徒、ユダヤ教徒、回教徒以外の諸々の人々を束ねて「神を信じない人々」として扱い、蔑視の感情を持つようになって今日にまで至っている。その傾向は内部からの批判があってもなかなか治っていない。そういった中で、米国タイム誌が例年の如く世界ナンバーワンの作家として推しているアイルランドのジェームズ・ジョイスは「ヨーロッパ人のそのような感情にNOを突き付けアニミズムを推奨している」というのは私の独断ですが、もし、生前、ジェームズ・ジョイスが日本を訪問して居たら、オフチンニコフさんと同じような観察をしたのではないでしょうか。
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