りゃんさん のコメント
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韓国大統領選挙は 5 月 9 日に行われる。
北朝鮮の危機が、この大統領選挙に重なるように高まってきている。
私は、突然の朴大統領辞任への動きは、米国から見ての朴大統領の無能力に、潘基文国連事務総長に代える筋書きだったのでないかとみている。
潘基文は当初、圧倒的な人気を得たが、親族の徴兵拒否、賄賂的金銭受理があきらかになって、急速に失速し、本人は大統領選出馬中止を発表した。
朴大統領辞任の辞任で一気にムン・ジェイン(文在寅)の優位が築かれた。
文在寅は盧武鉉(ノムヒョン)政権( 2003 年 2 月~ 08 年 2 月)では青瓦台の民情首席や大統領秘書室長など盧武鉉大統領の側近として活躍した。盧武鉉政権を実質的に動かしてきた人物とみられている。
この時の主要な外交政策は、「対北朝鮮政策においては金大中の太陽政策を継承、かつさらに極端なまでに発展させ、北朝鮮に対しては徹底的な宥和路線で臨んだ
この孫崎説は、少数説であると思われるので、孫崎さんにはぜひ、そう考える根拠を明らかにしてもらいたいものだと思います。
一般的にいわれているのは、崔順実スキャンダル(これが朴槿恵辞任の導火線)の直前に、文在寅と北朝鮮の間のスキャンダル(※)が取りざたされ、朴槿恵は北への強硬姿勢を鮮明にしていた。そのタイミングで(ほかのタイミングでも出せたはずの)崔順実スキャンダルがぱぁっと盛り上がった。その後の蝋燭デモの動員にも、韓国内左派の活動が大きく、結果としてあらわれた大統領候補は当選可能性ある全員が左派、あるいはせいぜい中道左派などといったことから、北の工作であったろうということです。米の工作があったとしても、せいぜいカウンターとしての活動で、しかもたいして活動できなかっただろうという印象が一般的ではないかと思います。
真実は明らかになるとも思えませんが、いい加減な言説でなく、本当に説得力のある言説で米の工作を論証できれば、現在の半島情勢に対する見方が変わることもあるのですから、孫崎さんには、ご自分の言ったことへの説明をお願いしたいものです。言ったことには責任があります。理解できない人もいるみたいですが。
なお、朴槿恵の逮捕後は、半島情勢の緊迫化とともに、韓国で米軍・米国への存在感が増しているのは確かで、これを背景に安哲秀への支持が増してきているのだろうと思います。しかしこれをもし「米国の書いた筋書き」と見るなら牽強付会にすぎるでしょう。米国の対応は、国連安保理決議に違反した北朝鮮の行動に対応したものですから、「筋書き」は北朝鮮そのものが書いているというべきで、これは荒唐無稽でしょうから。
※2007年盧武鉉政権が国連の北朝鮮人権決議案の採決前に北朝鮮に意見を求め、それにしたがって前年に賛成していた同決議採決を棄権したというスキャンダル。
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