韓国大統領選挙は5月9日に行われる。
北朝鮮の危機が、この大統領選挙に重なるように高まってきている。
私は、突然の朴大統領辞任への動きは、米国から見ての朴大統領の無能力に、潘基文国連事務総長に代える筋書きだったのでないかとみている。
潘基文は当初、圧倒的な人気を得たが、親族の徴兵拒否、賄賂的金銭受理があきらかになって、急速に失速し、本人は大統領選出馬中止を発表した。
朴大統領辞任の辞任で一気にムン・ジェイン(文在寅)の優位が築かれた。
文在寅は盧武鉉(ノムヒョン)政権(2003年2月~08年2月)では青瓦台の民情首席や大統領秘書室長など盧武鉉大統領の側近として活躍した。盧武鉉政権を実質的に動かしてきた人物とみられている。
この時の主要な外交政策は、「対北朝鮮政策においては金大中の太陽政策を継承、かつさらに極端なまでに発展させ、北朝鮮に対しては徹底的な宥和路線で臨んだ
コメント
コメントを書く私は中国は善人だという前提で極東情勢を考えているし、今後もそういう考えで行こうと思っています。何故なら、米国のネオコンには一切妥協せずひるまず戦う中国の姿勢が頼もしいからです。そんな中で最近始まった北朝鮮の核・ミサイル問題を契機とした極東情勢については中國も米国と同様に相当の悪人ではないかという前提で考えると種々これまで見えなかった別の可能性が見えて来てとても興味深くなるので不思議です。いくつかポイントを整理すると次のようになります。
1.米国は朝鮮半島の統一には関心がない。何故なら、コストがかかり過ぎることと今のように南北が分断されいがみ合っているほうが米国製の高価な兵器を日本と韓国に売り込めるからです。中国はそのことを十分弁えている。
2.中国の本音は米国にシリアでやったように北朝鮮を攻撃してもらいたいこと。その結果、金体制が崩壊すれば、中国は直ちに人民解放軍を派遣し傀儡政権を樹立することが出来る。しかも、安上がりで。
3.米国が北朝鮮を攻撃すれば、東京とソウルが壊滅する。上記2の想定と併せて米国の先制攻撃は全く利を伴わないことは明らか。米国は北を攻撃すると脅しているが、単なるコケ脅しである。韓国も日本も中国も北朝鮮も各国の支配層はそう理解しているようだ。
続く
>>7
続き
4.北朝鮮は上記事情を良く理解しているので、核・ミサイルの開発は止めない。その結果、中国はやむを得ず北朝鮮への本格介入せざるを得ない状況に追い込まれよう。
5.中国が北朝鮮取り扱いでやけどをするように米国は北朝鮮を水面下で支援するであろう。
ざっと言って、上記のようなポイントがあるので、案の定、カールビンソンは東に向かわずインド洋に向かって航行している。
私は北朝鮮のミサイルが東京に飛んでくると困ると心配したが、そういうことは元々あり得ないことなのだと考え直し始めて居ます。従って、韓国の大統領が文さんになろうが、安さんになろうが、大勢には影響がないと思います。但し、中国はTHAADは絶対に容認しないと思います。韓国に対する中国の圧迫はこれから益々強まって行くでしょう。考えてみれば分かることです。中国がジャマイカにTHAADと同能力のものを設置したら米国は絶対認めないでしょう。それと同じです。
>>7
はい、1.については大変重要な視点で、あまりにも
語らなさすぎると思います。
冷戦終了は、世界の、とりわけ米国の軍需産業に
悲鳴を上げさせました。
せめて中東と朝鮮半島の緊張は残されねばなりませんでした。
そして今、ロシア連邦との新たな冷戦を欲しています。
NATO諸国に軍備にもっと金を使えと要求しています。
もちろん米国の兵器をもっと買えということです。
2.については、米韓が戦端を開けば、朝鮮人民軍は南下して
米韓軍と激突しますから、北から攻め込んだ人民解放軍は
赤子の手をひねるように朝鮮を平定できます。
その時点では米韓に感謝されるでしょう。
中国がそこから動かないとわかるまでは。
3.ソウルは壊滅、韓国は営々と築いた先進国の地位を失う
でしょう。
東京の損害はキムジョンウンの腹一つ。
佐世保や横須賀は助からないでしょうが。
岩国、三沢、横田も。
4.核、ミサイルの開発をやめれば北には亡国の道
しかないでしょうね。
悲しいことですが、米国の敵意を受ける国が米国の
言葉を信じて幸せになった例はありません。
5.北朝鮮にとって自主独立は絶対に譲れないテーゼの
ようです。(日本とf対照的です)
北が念頭に置く国はおそらく米国ではなく中国です。
朝鮮戦争停戦時に、金日成は中国兵を一兵残らず
追い出しました。
大きなリスクを伴うのに。
そして米韓にずっとそれを
つけこまれています。
それほど中国を警戒しているということです。
わたしは、中国に対して、もっと本気で北朝鮮にいうことを聞かせろ
という人を見るたび、こいつは馬鹿かと思います。
北が、中国から独立して中国の言うことを聞かないのが
どれほどこちらの利益かということです。
韓国は、いつか軍事境界線の向こうから中国語が聞こえてきた
時にそれがわかります。
日本は、北朝鮮の日本海側に中国の巨大な軍港ができた時に
それがわかります。
japan seaからnorth chinese seaと名前が変わるかも。
中国の言うことを聞かない北朝鮮には感謝して支援すべき。
キムジョンウンが叔父のチャンソンテクや
兄のキムジョンナムを殺したのは中国と通じるやつは
絶対許さんという中国に対するメッセージでしょう。
安倍なんかとは話が合うんじゃないかと思うのですが。
中国の北朝鮮の核ミサイルに対する態度が、
米国のイスラエルの核に対する態度とは
対照的なのは、北の核はワシントンだけでなく
北京にも向くと本気で恐れているのだと
思います。
反中国は金王朝の家訓のようですから。
>>11
更に私の理解が深まりました。感謝します。
>>12
どうも。
わたしが、米国の世界支配に対するカウンターパート
として中国の存在を高く評価しつつも、絶対にこの国
を信じてはいけないと思うのは、中国は自国の利益しか
考えず、そのためには非道もあえて行なう、と考えるから
です。
具体的には、ベトナム戦争の真っ最中に、ソ連にケンカを
ふっかけて中ソ対立を引き起こすという利敵行為を引きお
こしたことです。
対米戦争を必死で戦う小国ベトナムを無視して自らの共産主義
ヘゲモニー争いを優先させました。
さらには米国とつるみベトナムを統一させない裏工作をしたとも
言われています。
強大なベトナムの誕生は自国の利益にならないので。
その後、懲罰としてベトナムに攻め込んだのはご存知の通り。
彼らは善人などではありませんよ。
ただし、政治家が自国の利益を図るのは当然という
観点から見れば中国の政治家は大変優秀だと思います。
とにかく、彼らは間違えない。
自国が得をする方、得をする方の政策を選択します。
数万の紅衛兵が深センに集結し、香港のイギリス守備隊が
逃亡準備した時、毛沢東は紅衛兵たちを引き返させました。
お見事。
自分が香港の返還を見なくとも子孫が見れば良い、と考えた。
得になれば、共産主義をやめて資本主義にしてしまう。
お見事。
特になれば何でもやる。
日本の生きる道は中国に、日本と争うより仲良くした方が
絶対得と思わせることなのですが。
それともGDPの25%を軍事費につぎ込む先軍政治をやるか。
毛沢東は数十年後の香港返還を見て
政治をしたのに、日本の政治家は
やがてやってくる中国のGDPが
日米を合わせたよりも大きくなる
日から目をそらして政治をしています。
次の選挙が視界に入る最長の未来だからです。
わたしが民主主義などをありがたがらない
理由の一つです。
>>15
うーん、なるほど良く分かります。