森本康敬釜山総領事が安倍内閣の対韓方針に異を唱えていたことは、私もなんとなく知っていたことですから、この人はそういう考えの持ち主だということは一時帰国のころにすでにどこかで報道されてたとおもいます。いまソースを示せませんが。
ですから、孫崎さんの言う「警察国家」うんぬんの評価はまったく的外れじゃないでしょうかね。

むしろ、森本康敬釜山総領事は堂々と政府の枠内で安倍内閣の方針にたいして政策論争を挑んで闘って、結果的に敗れたとみるべきで、そうであればこれは自らの信念を持つ高級官僚として正しい身の処し方であるとおもいます。

別に外務省を強制的にクビになるわけでも、まして逮捕されて裁判にかけられるわけでもありません（韓国ならそうなるかもしれません、北朝鮮なら死刑になるでしょう）。上司の命令に従えない部下に対する処遇として、日本でも世界でもありふれていることだとおもいます。

安倍内閣の現在の対韓方針は、私は支持しますが（日韓合意そのものには反対でした）、それを批判するのはもちろん自由です。ただ、そのことに絡めて、安倍内閣がなにか不正なことをやっているような論評をするのは、工作性のたかさを感じますし、あまり賢くない人しかだまされません。（賢い人は尻馬にのるかもしれませんが）。

なお、「慰安婦はなかった」などとは日本政府は過去に一度も言ったことがありません。m.m.さんにはその点を以前にも一度指摘した記憶があるのですが、あらたまってないのは、これも一種の工作なのでしょうか。