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りゃんさん のコメント

私は狭い意味の諜報活動ではなく、もっと広い意味での世論工作に重きを置いているので、「彼等の活動で日本に実害を与えたか。それは全くない」という孫崎意見には反対です。理由の詳細は前にも書いたのでしるしませんが、ゾルゲは「ソ連邦英雄」の称号が贈られ、今もロシア駐日大使が東京近郊のゾルゲの墓に参る慣行だそうです。尾崎もソ連から死後に叙勲されているそうです。
ソ連やロシアは、かれらの価値をちゃんと理解し評価しているということだとおもいます。


ところで、孫崎さんの記述のなかで「開戦に反対する近衛を、追い落とし」というところは重要です。つまり、軍と検察が「開戦に反対する勢力」(そのなかには昭和天皇もはいっていたという人も多い)を押し込めたと言うことです。当時、内閣や内閣総理大臣にもっと高級官僚をグリップするチカラがあれば、戦争はおきなかったかも知れないということですね。
今起きている加計問題を想起すると、日本の内閣や内閣総理大臣まだまだ強い存在になっていないのだなあと思います。
No.2
90ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
ゾルゲはソ連のスパイであった。それは事実である。尾崎等が協力した。それは事実である。では彼等の活動で日本に実害を与えたか。それは全くない。一般に「ゾルゲは関東軍がソ連極東に侵入しないことを連絡した。これでソ連は極東軍を西に展開でき、モスクワ陥落を防いだ。大変な功績があった」とあるが、ゾルゲ等が関東軍がソ連の攻撃がないと報告できたのは9月以降、ソ連は8月中旬以前に、極東軍を西部戦線に投入する決定をしており、ゾルゲ情報は関係ない。  では何故ゾルゲ等が捕まったのか。  近衛首相を追い落とすためである。開戦に反対する近衛を、追い落とし、東条が首相の座に就くためである。尾崎秀実は近衛の側近と言われ、彼がソ連のスパイであれば、近衛内閣はもたない。それがゾルゲ事件の本質である。  それで次の人々が死等の被害を受けた。  ゾルゲ 死刑( 1944 年 11 月 7 日執行) ヴケリッチ無期懲役( 1
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。