• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

核兵器で隣国から恫喝される恐れのない小国があつまって、あらたな国連利権をつくりあげたということでしょう。それに、「正しいこと」をいうのは気持ちいいものです。ただし、その費用は日本も高額の国連分担金というかたちで拠出しています。

それら小国も、隣国と通常兵器による恫喝や紛争はおこりうるとわかっているため、「あらゆる兵器」禁止条約を結ぼうという発想にはならないのです。小国の小狡さも垣間見える条約ですね。

ところで、ひどい目にあった場合、人がとりうる道はふたつあります。
1,ひどい目にあわせること自体に反対すること
2,二度とひどい目にあわないために報復できるチカラをつけること

通常はその両者を追求します。大虐殺の被害にあったユダヤ人は、1はもちろんですが、2のために、アラブ人を非難を浴びる方法で追い出し強い国を建国しました。その国は核保有国であるとされているばかりか、サイバー戦争でも最強国だとされています。もちろんドイツがユダヤ人を今後大虐殺することは、米国が日本にまた核攻撃するよりもっと、可能性が少ないことでしょう。それでもイスラエルは2をやめないし、それはおおむね受け入れられています。

日本ももちろん1も2も追求してきました。今後もそれはかわりません。ただし、日本は米国に敗戦したために、2が歪んだ形になっています。その歪みを歪んでいないと信じたふりをすることで、日本の2はなりたってきました。
今回日本が核兵器禁止条約に賛成しないのは、その条約があまりに理想的すぎて、歪んだ2にすら直接抵触するからです。

しかしそれでも核兵器禁止条約に日本を参加させたい人は現時点において、とりあえずは北朝鮮の核保有に強く反対すべきです(もちろんすべての核保有国の核保有に反対すべきですが、現時点で日本を直接ことばで核恫喝しているのは北朝鮮です)。

それが論理的であり、ま、マトモなアタマの持ち主ならそうするでしょう。この基準からすると、いま日本で核兵器禁止条約に賛成している人たちのほとんどがマトモなアタマでないように私にはみえるのです。
No.4
87ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第二次世界大戦後、核兵器の使用の危機は二回あった。一つは朝鮮戦争時。今一つはベトナム戦争時。通常戦で劣勢にあった米軍は、核兵器の使用を欲した。しかし、国際世論、米国国内の世論におされて、核兵器使用はできなかった。 しばしば、「抑止」と言われるが、厳密な意味で、核保有国の先制核攻撃を止めるための抑止ではない。 今日、米国は依然、核兵器の使用を前提とする軍事戦略を有している。それは、まだ核兵器を使用できない国を対象としてである。 本来なら、被爆国の日本が「核兵器禁止条約」の旗振りでいいはずだ。 米国と言えども、唯一の被爆国である日本が、この条約の旗振りであることに文句は言えない。ここでも日本の対米追随外交が濃厚に出ている。 A: 事実関係  核兵器禁止条約、採択 。日本や5核保有国は不参加( 7 月 8 日朝日新聞) 核兵器の使用や保有などを法的に禁ずる核兵器禁止条約が7日午前(日本時間7日深夜)、
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。