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フレデイ タンさん のコメント

米国戦略についての孫崎先生のご説明に基本的には賛同いたします。物理学で言えば、アインスタインの方法論的にはという意味です。ただ、もう少し深堀しますと、つまり、素粒子論的方法に従いますと、違った光景が出て来ます。

米国戦略がイラン、イラク、北朝鮮を殊更に批判し、それを口実に自らを強化し、それら諸国を挑発しているのは事実です。しかし、それは戦略のフェイントであり、その背後のロシア、中国がターゲットであることはばればれで且つ透けて見えています。

米国の権力構造は複雑怪奇だから、諸々の立場によって見え方が違ってきます。日本の親米右翼はその看板通り米国は民主主義国家という風に信じているようですし、中東のテロを自作自演しているのが実はイスラエルと米国だという風にしっかり認識している私たちには米国は悪魔の国です。

米国の問題はウオール街の強欲が資本(米ドル)による世界支配を今も尚激しく追求しているという事実です。そしてそれが堂々とCIAやNSAといった公的機関を私物化して世界政策を勝手に進めているのです。オバマ政権の8年間はそれを証明しました。

続く
No.1
89ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 米軍の戦略は冷戦以降大きく変わった。そしてそれが、基本的に今日まで継続している。 私の『日米同盟の正体』からの引用 ******************************* 第三章 冷戦終結後ー米国の新戦略と変わる日米関係 ・「一九八八年春、ゴルバチョフは自分に『将来私は冷戦を終わらせるつもりだ。あなたは新しい敵を探さなければならない』と述べた。」(パウエル、「米国の軍事力―今後の課題」)。 「われわれは米国に対して『秘密兵器』を持っている。われわれはもう米国を敵と位置づけるのを一方的に止める。もしソ連という敵が存在しなくなったら、米国の軍事支出や対外政策は一体どうなるのであろう」(アルバートフ米加研究所所長、一九八七年一二月八日ニューヨークタイムズ紙、筆者訳) ソ連の脅威が消滅するショック ・イラク戦争は九・一一同時多発テロ事件の影響をうけてブッシュ大統領が実施しただけに、ブ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。