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Mythe et poemeさん のコメント

支持率低迷、辞任寸前・・・問題は、そのような表層で捉えられるレベルをはるかに超え、もはや国家瓦解とも言うべき段階。この壊滅度は、東日本大震災をはるかに上回るものだが、果たして国民にその自覚があるのかと疑う。問題は、あたかも、安倍氏の独走、自民の腐敗といった政権上層部に限定される問題程度にしかとらえられておらず、今「日本」国家そのものが、国家としての方向性を喪失し、漂流状態であるという認識がないことに危うさを覚える。

安倍氏にも、その周辺にも、そういう認識はなく、国会答弁は、ただ「反省」を述べるだけにとどまる。しかし、国民が自民党を「否定」したのは、そもそも、安倍氏の物の言い方や強引なやり方といった表層的な問題によってだけではなく、むしろ、あなたがたに「国家」を運営する能力がないのではないかという判断の結果だ。

野田の民主党が選挙民に否定されたのも、要するに、「国家」という機構を運営する能力を見限られたからにほかならず、また、その前に、年金問題で自民党が否定されて民主党に政権交代がなされたのも、国家運営能力の欠如が露呈されたからである。

歴史は繰り返すわけで、今回も自民は、その問題解決能力の決定的欠如によって国民に「否定」されている。
今回は小池新党のような受け皿政党がなくても自民「否定」が生起したわけで、国民は、今後もその様な意思表明が可能であることに気づいたはずだ。

安倍氏が態度が悪かったと「反省」するのは、とんだお門違いであり、問題解決能力のなさをますます曝け出すだけに終わる。
こういう事態の解消は、昔から、「御破算」しかなかった。安倍氏にはその決断ができなかった。
問題閣僚の更迭も決断できなかった。
王、皇帝、大統領、・・・国家の元首の形態は歴史とともに変遷してきたが、共通して問われるのは、「決断力」である。その能力が彼にはない。
それを国民は見たのである。
No.7
88ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。