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uesiさん のコメント

最近の孫崎さんの文章を読んでいて感じる事は、あまりに「日本人論」に執着しすぎていませんか?
全体主義、権威主義は現在の米国も同じで、だったら米国は長く武家社会だったのか?と言えば違います。
トランプを支持する差別主義者達の顔つきと日本の差別主義者達の顔つき、ヨーロッパ、ロシア、中国、アジア、中東 、アフリカ、南アメリカ...ものの見事に差別主義に傾く彼らの顔つき、言動がそっくりな事に驚き、納得もします。
つまり、人間は国も歴史も人種も環境も関係無く、同じ生き物、同じ存在であり、抱えている問題が同じになれば、同じ行言動に走るのだと思います。一番分かりやすい問題は「貧困」でしょう。「貧困」は人間生活の様々な点に現れ、目に見えるものと見えないものがあると思います。しかし、差別主義者がいるという事は、そこに必ず「貧困」があるのだと思います。
現在、日本を覆っている全体主義、権威主義は世界を覆っている問題でもあります。つまり、今の世界は様々な形の「貧困」に苦しんでいる。それを一つ一つ解決して行くしかないのだと思います。

尚、私はライシャワー氏についてはうさん臭いなぁ...としか思いません。
彼は日本人論を云々はしましたが、自国の「貧困、」特に根深い人種差別、その根源であった奴隷制度について深く思考し反省したのでしょうか?そういう思想的裏付けも何も無い彼のものの見方はあまりにも「植民地的」ですね。
現在のアメリカの混乱は、上から目線で他国に君臨し、自国と自分の立場を良く考えてこなかったアメリカの知の敗北だと思っています。こちらの方が日本よりも問題の根が深いので、やるのだったら「日本人論」よりは「アメリカ人論」を考えた方が面白い結果を得る事ができる様にも思います。その方が、かえって「日本人」が見えてくるかもしれません。

孫崎さんのお知り合いである木内みどりさんのラジオ番組ですが、この回のリンダ・フォーグランドさんのお話は、日本人、アメリカ人を超えて人間の持つ差別意識、権威主義を捉え大変興味深かったです。

映画監督のリンダ・フォーグランドさんをお迎えして
http://jiyunaradio.jp/theme/index_person02_10.html

権威主義、全体主義は日本の武家制度云々などという小規模な範囲で片がつく問題では無いと思います。
もっと人間存在に関わる大きく深い問題なのだと思います。
最近の孫崎さんはそういう意味では、簡単に答えと結果を求めたがっている印象があります。
でも、現在、日本や世界に蔓延しているこの状況は「解決」に至る問題では無くて、危ない方向へ傾かない様に、常に配慮を続けて行くしかない「人間の性」の問題なのだと思っています。

「のりこえねっと」の「NO HATE TV」も面白いですよ。
https://www.youtube.com/user/NorikoeNetTube/featured
No.2
88ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 エドウィン・ライシャワーは 1910 年生まれ。ハーバード大学教授。 1961 年 1966 年、駐日アメリカ大使。著書『日本《過去と現在》』(時事通信社 、一九六七年)からの引用。 ・当時の日本において、国主義的かつ権威主義的な反動が起こったことの裏には、当然ながら数世紀にわたって形成された日本人のある特質があった。ナショナリズムはつねにくすぶり続けており、さして煽りたてずともそれは再び燃え上がったし、幾百年もの武家政治の下にあった日本人は、軍国主義者の主導権主張を唯々としてうけいれた。 ・幾世紀もの間の権威政治におとなしく服していたせいで、たいていの日本人は、再び権威主義を押し付けられることになってもほとんど無関心であった。 ・事実、彼らの多くは、せっかく手に入れた知的・政治的自由にぎこちなさを感じて、むしろもう一度天下り権威のもとで感情的な安住を得たい、とさえ考えていたのであった。封建時
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。