りゃんさん のコメント
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:A
11 日 30 日の参院予算委員会で、福島みずほ・社民党副党首が「『総理』という本を書いたジャーナリストをご存知ですか、面識はあるでしょうか」と安倍首相に質問。続けて「無罪の推定があり、不起訴になっておりますが、逮捕令状が発布され、そして直前に執行されませんでした。このことを総理はご存知でしょうか」とレイプ事件捜査に対する安倍首相の認識を質した。このジャーナリスト山口敬之氏は、安倍首相に密着、『総理』という本を出しているが、これに対して、安倍首相は「取材対象として知っている」としか言わなかった。明らかに何かを隠している雰囲気である。
本件は刑事事件であり、事実関係が不透明中、整理してみたい。 A 伊藤詩織さんと山口敬之の時系列(出典: http:// もっこもこ速報 .jp/archives/3944274.html 等)
・ 2015 年 4 月 3 日、山口敬之と二人で食事へ。
@・後8時ごろ
女性側の言い分に対して男性側の言い分もあります。
私は読んでませんが、女性側の「Black Box」という本と、男性側の「月刊Hanada」に掲載された言い分の両方を読んだ友人(男性)は、「結局どっちの言い分が正しいのかよくわからなかった。であれば「疑わしきは罰せず」の原則どおり、「不起訴相当」とするしかないのではないか」という見解でした。私も、それに賛成です。
今回孫崎さんの引用している「リテラ」は、女性側の言い分が正しいものとほぼ決めつけている。まあ「リテラ」はそういうもんですが、孫崎さんがこれに依拠し、「リテラ」なんかを引用する人・信じる人とみられるのは、孫崎さんの信用・名誉にとっては、あまり良くないと私は思います(もちろん余計なお世話でしょうが)。
もっとも、孫崎さんは今までもよく「リテラ」を引用しています。しかし今回の準強姦問題は他とは違い、男性の人権問題が常についてまわるなど問題が非常に微妙にわたり、それらの点への配慮のない人と見られるのは良くないということです。
なお、リテラの記事について私見をコメントしますが、警察検察は行政権の一部とはいえ、刑事警察による逮捕手続きは準司法的位置にあるのであり、今回は検察審査会による不起訴相当まで出ていることから、行政権や立法権が口をはさむのは非常に慎重に行う必要があります(司法権の侵害となりかねないから)。その意味で、自民党の平口洋委員長の「一般人の個別の案件にして議論するのは控えていただきたい」という答弁には一応の正当性があります。ほかの委員会の別種の案件とは違うからですね。福島議員の質問に対する安倍首相の答弁も、その文脈から考えると正当だし、弁護士である福島議員も当然そんなことは知ってるはずで、そのためでしょう、質問の後半では、「レイプドラッグ」の一般的な問題に焦点をかえていました。
逮捕がとりやめになった理由については私も知りたいところですが、私は安倍氏が男性をこんな問題でかばって得になることなど考えつかないので、安倍氏への忖度・圧力ではなく、男性が所属していたTBSへの忖度(あるいはTBSからの圧力)なのではないかという説です。
それと、安倍氏を追い落とそうとする政治目的にあまりに傾斜すると、追及する側が「女性を利用している」というふうに見えてくることは、追及する側は常に考慮しておくべきでしょう。
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