• このエントリーをはてなブックマークに追加

フレデイ タンさん のコメント

北朝鮮の問題を考えるとき明確にしておかねばならない概念がある。それは、「北朝鮮の核ミサイルは脅威だ」との命題を日本政府もマスコミも国民もバカの一つ覚えで繰り返すが、正しくないということ。脅威は攻撃する意思と攻撃する能力が合算されたものだ。それに関連してよく使われるデタランス(抑止)は脅威とは本質的に違う。デタランスは報復する意思があって且つ報復する能力があるということだ。

従って、北朝鮮の核ミサイルはデタランスであるが、脅威ではあり得ない。激しい米韓合同訓練は相手の攻撃を誘う汚い手口と言えよう。米国はロシアと中国にはそんなでたらめな手口は絶対使わないのに北朝鮮には使う。文政権も大したことはないでたらめ政権と認定せざるを得ない。尤も、韓国軍は、悲しいかな、米軍の指揮下にあるから米軍の命令に逆らえないということかも知れない。だとすれば、韓国民は文政権に指揮権確立を早急に要求せねばならない。それは猶予できない喫緊の課題だと私は思う。いざ挑発を含めて戦争になると米国は必ず狂気になるからだ。

北朝鮮は米国の脅威(核の先制攻撃を否定しない。イラク戦争なんか見ていると米国は狂気そのものだ)に対抗するために抑止力を更に強化し、ワシントンを吹き飛ばす能力を早々と身に着けねば、米国のヤクザ並みの挑発を今後も受け続けることになる。

日本にとって米韓軍の問題は他人事ではない。自衛隊も韓国軍同様米軍指揮下にあるから、安倍首相が憲法を変えたりいろいろしたところで、自衛隊の行動の主権は安倍首相には無いのだ。こういうことが保守は分かっているのかね。
No.5
86ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1, 事実関係1「米韓が過去最大規模の軍事演習 北朝鮮は反発」(朝日) 米韓両空軍は4日、韓国各地で合同軍事演習を始める。8日まで実施する。11月29日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射した北朝鮮は、演習に強く反発している。 演習には米軍のF22、F35両ステルス戦闘機など、米韓計250機前後が参加。過去最大規模で、地上の爆撃や空中戦などの演習を行う。米韓は演習を通じて、北朝鮮による軍事挑発を抑止したい考え。 一方、北朝鮮の祖国平和統一委員会報道官は3日、米韓演習について「緊迫した朝鮮半島情勢を一触即発の核戦争の局面へと追い込む重大な軍事的挑発だ」と非難した。朝鮮中央通信が伝えた。「挑発には無慈悲な報復が伴うことを銘記すべきだ」とも警告した。( A-2 韓国軍「斬首部隊」を創設 任務は北指導部除去 米シールズ参考、1000人規模 (産経、12月1日
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。