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山ちゃんさん のコメント

森友・加計問題で炙りだされた国政上の問題は、安倍総理による権力の私物化。これほど酷い私物化がまかりとおっている背景には、「官邸主導」が「政治主導」と同一のものと見なされ、正当なものだという理解がマスコミを含め一般にあるからだろう。憲法は「国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」しと規定し、議員内閣制を採用しているので、行政における「政治主導」は至極当然のこと。しかし「官邸主導」はこれと全く異なるもの。国会議員でもない民間人が国の重要な施策に関与し、議会を通すことなく、自分に都合の良い政策を実現させることが可能となる。こんな憲法の趣旨に沿わない特区制度は廃止すべきだ。

さらに重要なことは、当然、存在すべき公文書が隠蔽、ときに廃棄されてしまった事実。福田元総理が主導し全会一致で成立させた公文書管理法という素晴らしい法律があるにもかかわらず、安倍総理の関与を否定する応援団が、隠蔽・廃棄を問題視することなく、関与を示す証拠がないと居直っている。
情報・文書の隠蔽と廃棄は今に始まったことではない。敗戦時に閣議や大本営の方針で戦争に関する一切の資料・文書が破棄されたことはよく知られている。歴史修正主義者が、この廃棄を問題視することなく、廃棄されたことを利用して「強制的に慰安婦にされたことを示す文書は見つかっていない」と強弁しているのと類似している。今後、恣意的な隠蔽と廃棄が繰り返されないため、この公文書管理法が機能するように現行法令の見直しを行うことだ。


No.4
83ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
前川前文科省次官「権力がコントロールする危険な国家へ」 マスコミ市民2018年一月号抜粋) (10月27日、28日に予算委員会が開かれました。国会審議の印象は?)  一国民として森友学園を見ていますと「金額の問題はしたけれども、価格交渉はしていない」というのは詭弁ここに極まれり、という感じがします。どんなに動かぬ証拠があっても否定するという、すさまじい対応だったと思います。総理や総理夫人の関与はないと言い続けるために、説明すべきところを説明しない、あるはずのことをないという、あるいは記憶がない、証拠がないと言ってこれからも逃げ続けるのだと思います。  加計学園問題についても、同じような対応に終始するだろうと思います。 (それにしてもなぜあそこまで否定できるのでしょうか)  権力が強いからでしょう。どんなに合理的でない答弁をしても、大きな権力の下にいる限りは大丈夫だと思っているのです。逆にいえ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。