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フレデイ タンさん のコメント

次がご設問に対する私の答えです。
1.乱暴で粗野だった高杉晋作は上海を視た。彼は大英帝国の凄さに感激した。「いつかは日本も大英帝国みたいにしたい」と考えたに違いない。その後の彼の後輩たちの変貌ぶりから類推可能だ。「江戸幕府を倒し、それでは終わらず、朝鮮、中国、ロシアをわが物にする」というポジテイブシンキングが当時の指導者たちの頭にあふれるほどあったに違いない。それはまさしく時代精神そのもの。その為には強兵保有は不可欠。当時、大英帝国のスコットランド兵は勇猛果敢で世界を震撼させていた。スコットランドは極貧の地、強兵の調達には好適。明治政府が貧しい地方から強兵を得ることに至ったのは必然でしょう。中国で最も恐れられた師団の出は九州、東北です。オリジナルはスコットランド兵であって、日本の強兵はそのコピーです。
2.民権は戦争を前提に出来ないものです。平和志向でなければ民権は存立し得ない。
3.強兵ということは命令に従うロボット、つまり奴隷です。尚、そういう奴隷だが、被征服国に於いてに限り、強姦略奪は、何故かは知らないが、自由に放任されがちな限られた分野になりがち。南京の日本兵、ベルリンの赤軍兵が例として挙げられる。
4.大村や山縣は全く予想していなかったと私は考える。山縣は青年将校が突っ張り始めたのに憤怒し「俺が20名ほど兵を手にすれば奴らを切り捨てられるのに」と慨嘆した。恐らく山縣には「鬼畜米英」というスローガンに生理的に反発心を持ったのだろう。米英は彼らの先生ですからね。暴力や実力とはそういうものです。だから、米国は自衛隊の統帥権と核保有を日本に与えることは絶対に無いと私は考えます。実力を与えると合衆国にその実力の矛先が向かう可能性があるわけで米国の安全保障上困るわけです。安倍さんは一体その辺の込み入った事情をちゃんと分かっているんでしょうかね。安部さんは分かっている。晋三の晋は高杉晋作の晋ということですから。これはこれで実に危険極まりない領域に日本を引きづっていくことを意味し絶対反対せざるを得ません。
No.2
81ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
徴兵令は、憲法も議員制度の前に成立 ハーバート・ノーマンは一九〇九年生まれ。カナダの外交官。 ・この徴兵令は多年にわたる封建制度にすぐ引き続いて出来たものだけに、影響が非常に大きく、ほとんど革命的と言っていい程の法律であった。封建制度の時代には、武器をたずさえる支配階級が厳重に規定され、制限されていたのに対して、農民を主とする、武器をもたない被圧迫階級は、いやしい階級であるとか、武器を持たせるほどに信頼できないとか考えられていた。実際の所、普通徴兵制を敷くことは余りにも革命的な考え方であったから、それを最も頑強に提唱した大村益次郎は,一八六九年、兵部大輔の時、憤慨した同藩の反動武士に暗殺された位である。  ・この関係の内には、封建支配階級のごく一部分が農民を非常事態に対処するため、兵員を吸い上げる貯水池として認めていく過程の不均衡かつ不完全な発展がみられる。 ・見逃して
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。