りゃんさん のコメント
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トルストイは一八二八年生まれ。一九〇四年発表
戦争はまたも起こってしまった。誰にも無用で無益な困難が再来し、偽り、欺きが横行し、そして人類の愚かさ、残忍さを露呈した。 東西を隔てた人々を見るといい。一方は一切の殺生を禁ずる仏教徒で、一方は世界中は兄弟であり、愛を大切にするキリスト教徒である。
・貧困で、無知で、社会情勢に暗い日本の農夫が田畑から引き離され、仏教本義を教えられることはなく、偶像に犠牲を強いることを教えられている。一方ロシアのツーラ地方もしくはニジニ・ノブゴロド地方の貧困で無教育な人々がキリスト教の本義はただキリストを礼拝することにあると教えられた。これは普通の人にとってはわかりやすいことである。そして、これらの不幸な人々が数百年の間に受けた暴虐と欺瞞のために、人類、同胞同士の殺戮という世界最大の罪悪を徳行として認め、ついにこうした恐るべき大罪を犯してしまった。い
「要するにトルストイ翁は、戰爭の原因を以て個人の墮落に歸す、故に悔改めよと教へて之を救はんと欲す。吾人社會主義者は、戰爭の原因を以て經濟的競爭に歸す、故に經濟的競爭を廢して之を防遏せんと欲す。」とし、以て兩者の相和すべからざる相違を宣明せざるを得なかつた。
と解説している。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/48165_36757.html
幸徳秋水らは、正しく社会主義を学んだ結果、戦争の原因について、社会主義的な説明と、「わるいやつが戦争をおこす」というトルストイ的な説明とを、区別していたのである。さすがに一流は筋が通っている。
わたしの見るところでは、その後ロシア革命を契機に、社会主義のなかに、「わるいやつが戦争をおこす」というトルストイ的な説明が大々的にはいりこむ。
しかし、「だれがわるいか」については、知識人のなかでも一致しないことが多いだろう。そのとき、反対意見をもった知識人を存在ごと大々的に抹殺してきたのが、共産主義者だった。まさに劣化というべきだが、その劣化の最下層を、いまも金王朝がやっている。
あ、その金王朝を支持する人々という、劣化の最下層中のさらに最底辺もいた・・・
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