トルストイは一八二八年生まれ。一九〇四年発表
戦争はまたも起こってしまった。誰にも無用で無益な困難が再来し、偽り、欺きが横行し、そして人類の愚かさ、残忍さを露呈した。 東西を隔てた人々を見るといい。一方は一切の殺生を禁ずる仏教徒で、一方は世界中は兄弟であり、愛を大切にするキリスト教徒である。
・貧困で、無知で、社会情勢に暗い日本の農夫が田畑から引き離され、仏教本義を教えられることはなく、偶像に犠牲を強いることを教えられている。一方ロシアのツーラ地方もしくはニジニ・ノブゴロド地方の貧困で無教育な人々がキリスト教の本義はただキリストを礼拝することにあると教えられた。これは普通の人にとってはわかりやすいことである。そして、これらの不幸な人々が数百年の間に受けた暴虐と欺瞞のために、人類、同胞同士の殺戮という世界最大の罪悪を徳行として認め、ついにこうした恐るべき大罪を犯してしまった。い
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来ましたね、「考察への問」シリーズ!こうしたトピックを二人くらいの若い方を相手に生放送で「公開授業」という企画は如何でしょうか。
(1)単なる偶然でない。戦後史の正体を知らないのも単なる偶然でなかったことを「戦後史の正体」で知ってしまったから。
(2)戦争をおっ始めようとする権力からの圧力でストックホルム症候群さながら。「多少の犠牲と引き換えに多くの国民を救うため」とか何とか自己暗示にかけた結果でないか。更には、見下している国民なんぞのために自らを犠牲にするなど端から頭にない知識人も多いと推察。
戦争を肯定して戦争する事例は極めて少なく、多くの場合は選択の余地がなく戦争に突入していったのでしょう。
戦争は必ず相手がいるわけであり、相手の非道をあげつらい、相手を倒さなければ、日本が倒されるという思想行動原理が働いている。情報操作は当然であり、戦争が正義の戦いであることを国民にしみわたらせていく。
問題の本質は、政権担当者の日本の進むべき道の選択が正しかったかどうかである。ほかの選択の道をなぜ取れなかったのか、ほかの選択を取れば日本の進むべきが大きく変わっていたということである。ところが国民の大多数ではなく権力基盤の中で動かざるを得ず、国民の意思とはかけ離れることを覚悟しなければならなかった。そんなのはだめだといっても、日本のよって立つ基盤である限り、その当時は動かしがたい重しとなったのでしょう。
戦争を悪とみなして、行動原理を組み立てることには、人間の欲望を極度に制限することであり、思想論理的には成り立つが、行動原理的には不可能とみている。
>>3
冒頭の節と中段の節は日露戦争についてのあなたの文章なのですかな?そして最後の節は一般論を展開したのですかな?行動原理とか思想論理とか行動原理的とか空疎な漢語ならんでいるだけで良く分からないですね。結局、あなたは戦争を肯定して取り組もうじゃないかと言っているのかしら?その辺を明確にしてもらいたい。
このトルストイ論文を最初に日本に紹介した一員のなかに、平民新聞があるらしいのだが、そのときの平民新聞は、石川啄木によれば、
「要するにトルストイ翁は、戰爭の原因を以て個人の墮落に歸す、故に悔改めよと教へて之を救はんと欲す。吾人社會主義者は、戰爭の原因を以て經濟的競爭に歸す、故に經濟的競爭を廢して之を防遏せんと欲す。」とし、以て兩者の相和すべからざる相違を宣明せざるを得なかつた。
と解説している。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/48165_36757.html
幸徳秋水らは、正しく社会主義を学んだ結果、戦争の原因について、社会主義的な説明と、「わるいやつが戦争をおこす」というトルストイ的な説明とを、区別していたのである。さすがに一流は筋が通っている。
わたしの見るところでは、その後ロシア革命を契機に、社会主義のなかに、「わるいやつが戦争をおこす」というトルストイ的な説明が大々的にはいりこむ。
しかし、「だれがわるいか」については、知識人のなかでも一致しないことが多いだろう。そのとき、反対意見をもった知識人を存在ごと大々的に抹殺してきたのが、共産主義者だった。まさに劣化というべきだが、その劣化の最下層を、いまも金王朝がやっている。
あ、その金王朝を支持する人々という、劣化の最下層中のさらに最底辺もいた・・・
「考察への問」(1)日本人のほとんどはトルストイが『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』を書いたことを知っている。ではこの日露戦争に関する論評を知っているか。知らないのは単なる偶然か。
戦争と平和 や アンナ・カレーニナの題名を知っている人はいても、読んだ人はあまりいない。なにが書いてあるかを言える人もあまりいない。
幸徳秋水は知っていても、幸徳秋水らがこのトルストイ論文を批判したことは、たぶん孫崎さんも知らないのだろう。
知らないのは単に勉強不足だとわたしはおもうのだが、知るべきことはたくさんある。
知らなけりゃ、知ればいいだけのことなのだとおもう。
孫崎さんのような問いかけは、たんに自分のおもう答えを相手に答えさせたい誘導だろう。
(2)戦争が始まる前に於いても、知識人とみなされる人々が、「平和で勤勉な人々の間に憎悪の念を抱かせることに集中する」行動を起こす。戦争の悲惨さを知っているはずの人々が何故こうした行動に出るのであろうか。
金正恩(北朝鮮では知識人)に答えを聞いてみたい。
>>6
常識的な見方、考え方で全面的に同意です。戦争を正しいとか間違いということより、避ければ避けた方がよいと考えている人がほとんどであり、戦争は避けるべきでしょう。人間社会は、経済活動が主体であり、どの国も国民の生活を向上させようとするし、国家の安全を強固にしようとするのは、当たり前のことであり、イデオロギーに関係がない。ここにコメントしてくる人たちは、初めから一方の西欧的見方考え方を否定し、ロシア、中国、ロシアの考え方を正義だと信じて疑わない偏狭主義者とみるべきなのでしょう。金正恩の例は的を得ている。「ハリネズミ論」を良く展開するので、金正恩を肯定して話していることにつながるが、米国悪者論に話をすり替えてしまう。
>>6
従軍慰安婦謝罪問題も同じである。未来永劫要求してくるのでしょうといえば、そんなことはない、生きている間だけだという。従軍慰安婦問題が風化することを恐れ、あちこちの国の日本大使館前に少女像を設置しているのはなぜか。日本に対する謝罪を未来永劫要求することを風化させない措置である。己の発言に齟齬をきたしていることを全く理解しない。少女像を日本大使館前に設置することの是非を日本人に問うたならば、80%近くの人が反対を表明するでしょう。フィリピンは少女像排除に理解を示している。うれしいことです。
>>7
「米国の世紀」を達成するのに暴力を使うことを本義とする米国の支配層の暗部を知らないで、私たちを偏狭主義というレッテルを貼って勝ったつもりなんだろうが、笑止千万。ネオコン、軍産複合体、CIAの悪行で世界が翻弄されている実体には目クラになってしまっているのにも気が付かない愚者と諸君を呼ぶべきか。
>>6
問い1について幸徳秋水を持ち出し、問い2に対して金正恩を持ち出すか?嫌味でしかコメント出来ない。お気の毒!
>>8
慰安婦像は靖国軍国主義に対するアンチテーゼじゃないでしょうか。そして、それは米国が欲する日韓合同軍に対する反対の意思表示なんじゃないでしょうか。