changeさん のコメント
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国土①他と隔絶 ―ライシャワー元駐日大使
・日本の山並みは、地質学的に比較的若いこともあって、一様に切り立っている。
・国土が多数の小さな地域単位に分かれていることは地方分離主義の発生を促しやすかった(省略)。現行の四十七都道府県を分かつ境界の実に十分の九までが、古代の山の尾根に従った境界線をなぞったものであることは注目していい。
・日本は自然な形で分割されてきた。にもかかわらず日本人を特徴づけるのは、単一性と均質性であり、多様性ではない。すでに七世紀の初め、日本人は」自らを統一国家に住む単一の民族と考えていた。そして数世紀にわたる封建主義制度下の分封にもかかわらず、この理想はずっと生き続けてきた。日本ほどの大きさをもった人間集団で、これほど均質な存在は皆無に近い。
・日本人をとりまく地理的環境のうち、もっとも決定的なのは、彼らがどちらかといえば他と隔絶している、という
日本は、慈悲(宗教的)とか、中庸(道徳的)という理念とは違ったとらえ方、すなわち(和の精神)「村社会」の構成を重視しているのではないかとみています。「和」の本質は異種民族文化が入り込む余地がない。異文化を吸収する時期は確かに拡大化の道を選択するが、吸収が終われば縮小化(ちじみの文化)「日本独自の道」を志向する。
我々が社会で活躍した時期は、人口が増大し、経済も拡大化の道を歩んだが、現在は、人口減少社会であり、すべてが縮小化の道を歩むべきであるが、政府が拡大化の選択をしており、「ちじみの傾向」に掉さしているというべきでしょう。
我々の時代は、均一性より多様化が選択された時代であり、ライシャワー博士が、戦後の一時期をとらえてお話になっているのか、戦前の一時期をとらえていっているのかが分からないのが残念です。
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