国土①他と隔絶 ―ライシャワー元駐日大使
・日本の山並みは、地質学的に比較的若いこともあって、一様に切り立っている。
・国土が多数の小さな地域単位に分かれていることは地方分離主義の発生を促しやすかった(省略)。現行の四十七都道府県を分かつ境界の実に十分の九までが、古代の山の尾根に従った境界線をなぞったものであることは注目していい。
・日本は自然な形で分割されてきた。にもかかわらず日本人を特徴づけるのは、単一性と均質性であり、多様性ではない。すでに七世紀の初め、日本人は」自らを統一国家に住む単一の民族と考えていた。そして数世紀にわたる封建主義制度下の分封にもかかわらず、この理想はずっと生き続けてきた。日本ほどの大きさをもった人間集団で、これほど均質な存在は皆無に近い。
・日本人をとりまく地理的環境のうち、もっとも決定的なのは、彼らがどちらかといえば他と隔絶している、という
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孫崎さんの質問に、どっかから引っ張ってきたような答えを答えるのは簡単ですが、つまらないですね。
思うに、日本と日本人だけ見ててもわからないんじゃないですかね。相手が存在することで、相手との関係の中で決まってくるものについての質問ですから。
ひとつ思うのは、気に入らない相手との人間関係の処理のしかたには、日本人は特徴がある気がします。
多くの中国人、韓国朝鮮人などは、気に入らない相手には近づいてきて、自分の意にそうようにコントロールしようとします。しかし、日本人は一定程度は気に入らない相手でも相手にあわせようとし、しかし、限度をこえると、生理的嫌悪感を感じて相手と関わるのが嫌になります。その理由まではわたしにはわかりません。
この特徴はたとえば「反日」と「嫌韓」によくあらわれています。「反日」は、こちらに近づいてきて、たとえば慰安婦が20万人強制連行されて最後は焼殺されただのという作り話をこちらにも認めろと言ってきます。「嫌韓」はもうそういう嘘つきから遠ざかり、かかわらないようにしようという思いなわけですね。
日本人もさまざまで、そもそも大陸からわたってきたヒトビトもルーツにいますから、「大陸度」が高いヒトビトもいるのですね。別にどっちがいいわるいではありませんが、「大陸度」が高いヒトビトはこっちの気持ちがわかりませんから、それは困ったものです。
話は全然かわるのですが、シリア情勢は更に悪化し、マクロンが空爆を示唆する状況になっています。
http://urx.space/IAmF
記事中に「去年11月、国連安全保障理事会で、アメリカが調査期間を延長するための決議案を提出したのに対してアサド政権の後ろ盾となっているロシアが拒否権を行使し、調査が難航しています」とありますが、こういうのを読むと、毒ガスにどの国が深く関わっているのか想像がつきますね。
孫崎さんは、今回のような話題もいいですが、シリアにも目を向けてほしいものです。米国の空爆(昨年4月)を罵った孫崎さんですが、フランスが空爆したら、孫崎さんはなんと評するのでしょうか。
ライシャワー氏は、「知日派」と認識されてきた。たしかに、氏の日本および日本史に関する「研究」と「分析」は大部で、総合的である。その徹底したデータ収集と分析態度は、アメリカ的であり、それはドナルド・キーン氏にも通じる。つまり、「情報」の分析という観点なのであり、一歩進めれば、・・・まあ、いいや言わんでおこう。
しかし、ドナルド・キーン氏は、やがて日本文学そのものに魅せられ、ついに日本に帰化した。三島由紀夫、安部公房などは、キーン氏の紹介なくしては世界にこれだけ知られることもなかったかもしれない。要するに、キーン氏には研究対象に対するLOVEがあった。それは、キーン氏の人間性Humanityの証しであろうか。
一言をもって足りる。世界の中心をもって鳴らすアメリカ合衆国こそ、世界的に「均質性」においてnotoriousな場所である。目糞、鼻くそを笑うようなもの。
日本の文化に根差している「ある意味での均質性」については、網野善彦の研究を読めばわかるものであり、アメリカのような大量生産・大量消費の大衆文化とは全く異質。
表面上だけで判断するライシャワー、アメリカ知識人の一級とは言え、世界的に見れば「思考」しない人びとの中での一級。
>>7
大陸度?気は確かか?
>>9
シリア情勢だと?何にも知らないでよく言うわ?米国のフェイクニュースしか読まないでここで投稿する愚か者。中学生ならまだ賢い。あなたは気の毒だがやはり小学生だね。
>>12
中学生ならまだ賢い、のはわかりきったことです。
ですから私は「中学生」と。
>>10
さすがMythe et poemeさん、手キビシイですね。
ライシャワー氏を庇うつもりはありませんが、同書の中で日本人は文化的には等質な国民ではあっても、日本社会は画一的ではなく、いちじるしく複雑であることが明らかにされたと思う、米欧とは全く違った特殊な国民だが一般化できないのも確か-とも書いており、マクロ的には均質に見えても、細かく見ればそうでない-との趣旨だったのですかね。
一方、マクロ的に言うなら米国こそ地球を隅々まで「アングロサクソン・アメリカ」一色に染め上げる野心を実践する中心地-そこに全く斬り込まないのでは係る批判もご尤もと思います。
ドナルド・キーン氏が3.11で日本に帰化した際には驚きました。
網野善彦の本も読んでみようと思います。
p_fさん、ありがたいご指摘です。
実は、わたしもライシャワー氏の本には敬服してはいるのです。とてもではないですが、あの徹底した方法的な概括化は凡俗のおよぶところではありませんね。
ただ、私は、アメリカのエリートには「日本」への真の意味での理解が欠けていると考えざるを得ないのです。
もちろん、ライシャワー氏の本についての正当な評価は、p_fさんの修正に従うべきでしょう。
日本に住んでいるアメリカ人も少なからずいて、なかにはアレックス・カーのように、日本人以上に日本の「美」の本質を理解し、それを言葉にしている人もいますが、彼らには、数値化できないものを見る目がありますね。
そして、それこそが大切なものではないでしょうか。
わたしは、日本の歴史と文化の中には、世界のグローバル化と言う精神病を直す「大切なもの」があると思うのです。
>>17
大変恐縮です。
> 数値化できないものを見る目
特にアナログ人間の私は大いに膝を打つところです。
仰る通りグローバル化は人の交流だけにして、日本は今こそ率先して歴史・文化に根ざしたローカル化に注力すべきと思いますね。
>>12
北朝鮮がミャンマーに武器を輸出してることも知らなかった阿呆が、なにえらそうなことを言ってるんだか。
でも頼むからもうわたしにはかかわらないでくださいね 笑