りゃんさん のコメント
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A-1 :イスラエル建国70年に合わせ 4万人が抗議デモ(毎日新聞)
米国は14日、イスラエルの建国70年に合わせて在イスラエル大使館を商都テルアビブからエルサレムに移転。東エルサレムを将来の独立国家の首都と想定するパレスチナは猛反発、パレスチナ自治区ガザでは14日、4万人が抗議デモに参加。ガザの保健当局によると、イスラエル軍との衝突で、少なくともパレスチナ人52人が死亡し、2000人以上が負傷。1日の犠牲者としては、イスラエル軍がイスラム組織ハマスに大規模攻撃した2014年以降で最悪規模。
米大使館移転はトランプ米大統領が昨年12月にエルサレムをイスラエルの首都と「認定」したことに続き、歴代の米政権が維持してきた中東政策を大きく転換。
一方、パレスチナにとっては、15日はイスラエル建国により、パレスチナ人70万人が住み慣れた土地を追われ難民となった「ナクバ(大惨事
しかも米国・イスラエルが悪いという文脈でメディアでとりあげられているが、
今回のことはこの3月末からはじまる、ハマスの動きのひとつの結末である。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_003891.html
そのときから、こうなることはある意味決まっていた。
はっきり言っておきたいが、ハマスがおとなしければ今回の事態がおきなかったことは確かだ。
ハマスは意図的にイスラエルを挑発した。3月には、意図的なイスラエル領への
侵入をデモ参加者がくりかえし、ときには放火をおこなった。
しかも日本の報道で言及しているのは自分はみなかったが、イスラエルの過越祭の時期を狙ったものである。
ハマスの背後にイランがいることも周知の事実だ。そしてイランとイスラエルは戦闘状態だ。
こういうことをいうのは、しかし、ハマスを批難したいためではない。第一、米国・イスラエルも、
ナクバにあわせて大使館を移転させた(もっともイスラエルの建国記念日でもあるわけだが)。
過越のときには、子羊の生贄の儀式を神殿の丘近くでおこなった。このほかにもあるが、
米国・イスラエルも非常に挑発的だ。
この状況に簡単に解決はないということだけが確かにおもえる。
そもそも論でいえば、イスラエル建国が原因だ。しかしユダヤ人だけではイスラエルは建国できなかった。
当時、ソ連も含めた主要国がイスラエル建国に賛成したのだ。
そしてその後にイスラエルで生まれた子供の最初の世代は、もはや老人だ。
イランやハマスの指導者がどう言おうと、いまのイスラエル人に他に移るところはない。
結局のところ、イスラエルが多くを譲らなければならないのは勿論にしても、ハマスも譲らなければ、
和平はない(ハマスはいまのところ「イスラエルの生存権を認めない」と主張しているとされる)。
しかし、両者がそう思えるようになるだけでも、まだまだ紛争がおき、多数が死ぬだろう。
紛争や死者がいいことだとはまったくおもわないが、避けられないものだとも自分はおもう。
シリアでも同じで、毒ガスや、非戦闘員への執拗な空爆は許されないと自分はくりかえしてきたが、
アサドが反体制派を通常戦闘で除去すること自体は、さけられないともおもっている。
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