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PL紳士さん のコメント

 今回の米朝首脳会談では、大国米国の、自信家で大柄のトランプ大統領を相手に、力のうえでは取るに足らない小国である北朝鮮の金委員長が、対等に堂々と渡り合う態度が目を引きました。
 日本では北朝鮮については大手メディアのマイナス報道があまりに多く、米朝会談の成果についても否定的な論調が少なくない中、とにかく両国首脳が直接会って話し合いを行ったことは、お互いの猜疑心を薄め、相互理解に進むための第一歩と受け止め、積極的に評価し、今後に期待したいと思います。
 「対話のための対話では意味がない」などと一方的に切り捨てていては、何事も進まない。

 それにしても、トランプに「会談は中止」と言われれば、直ちに「支持する」と応じ、「やっぱり行うことにする」と言われれば、前言を翻して「会談の成果に期待する」など、安倍首相の態度にはまったく節操がない。あげくの果ては、どちらからの信頼さされず、気が付けば「いつの間にか蚊帳の外」。これでは国際的にもまったく信用されない。

 いたずらに「北朝鮮の脅威」を煽って、国民を欺き選挙戦を勝ち抜いてきた安倍政権、またそれを後押ししてきた大手メディアに、猛省を求めたいと思います。

 北にとって、「核とミサイル技術の獲得」は、彼らなりに精一杯の「抑止力獲得の努力」であり、次の経済発展へと向けた国際環境づくりへの第一歩であったと、少し暖かい目で見てやってはどうでしょうか。
No.3
79ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A: 事実関係トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長が 12 日にシンガポールで署名した共同声明の全文。  ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長は 2018 年6月 12 日、初めての歴史的な首脳会談をシンガポールで行った。  トランプ大統領と金委員長は、新たな米朝関係の確立と、朝鮮半島における持続的で強固な平和体制の構築に関連する諸問題について、包括的で詳細、かつ誠実な意見交換をした。トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えることを約束し、金委員長は朝鮮半島の完全非核化への確固で揺るぎのない約束を再確認した。  新たな米朝関係の確立が、朝鮮半島と世界の平和と繁栄に寄与すると確信し、相互の信頼醸成によって朝鮮半島の非核化を促進できることを認識し、トランプ大統領と金委員長は次のことを言明する。  1 米国と北朝鮮は、両国民が平和と繁栄を切望していることに応じ、新たな米朝
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。