フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
望月衣塑子・東京新聞記者論評『司法判断は正しいのか』・(月刊日本より抜粋)
―英国 BBC は元 TBS 記者の山口氏からの準強姦被告を訴えるジャーナリストの伊藤詩織さんを取材したドキュメンタリー番組を後悔しました、伊藤さんを取材した望月さんは、どう受け止められましたかー
この番組は伊藤さんの事件をきっかけに、日本では性被害者が声を上げられない状況があり、女性の人権が尊重されていないのでないかという問題を提起しました。
伊藤さんの事件では東京地検が不起訴処分(嫌疑不十分)、検察審議会が不起訴相当を出しています。メディアは起訴されたらバンバン取り上げたと思いますが、不起訴だったので大きく取り上げることはありませんでした、
一方 BBC は外国で不起訴になった事件なのに、社会問題として真摯に取り上げました。
もしもイギリスで同じような事件が起きていたら、たとえ刑法上の責任が
日本のジャーナリズムは明治維新以降ずっと権力の手駒ですよね。勿論、一時期を除いてです。敗戦後10年くらい記者連がジャーナリズムらしく振舞った時期があります。勿論、吉田や岸みたいなとんでもない星条旗ファシストがいたが、政界にも、保守にも革新にも、こっぴどい敗戦で懲りたのか、「悔恨共同体」みたいな共和体制ムードがあった。そういった状況でのジャーナリズムは或る一定の健全性があり得たのです。
しかし、沖縄密約をスクープした毎日新聞記者に対して権力側のあのてこのての記者虐めが始まり、あろうことか、マスコミ全体がその記者を疎外し始めた。冷たいものです。飛躍しますが、ヤマト民族と言うのはそういう野蛮で無原則の民族なんです。あの白洲次郎も嘆いていた。「no principle」だと。
安倍的状況下ではその病状は重症です。私の診断だが、今の日本のジャーナリズムは東条時代のそれに匹敵する。東条は報道管制で日本を滅茶苦茶にしたが、安部氏も出世第一の記者諸君による忖度ジャーナリズムのベクトルに支えられて舞い上がっている。ヤマト民族は間違いなく破綻の道を歩むと私は思いますね。
それにしても、衣塑子さんの菅長官に繰り出す鋭い突っ込み質問は実に痛快。菅氏の顔がまるで悪魔に取付かれたように歪むから面白い。もう一人、女性で東電に切り込むジャーナリストを忘れてはなりません。「おしどりまことけん」のまこ君です。日本の男の記者はなべて本当に駄目だけど、この二人は本物。この二人は日本の民主主義への光明だと思うのですが、皆さんどう思いますか?
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