りゃんさん のコメント
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ハーバート・ノーマンは一九〇九年生まれ。カナダの外交官。『日本の兵士と農民』(岩波書店、一九五八年)原著は一九四三年カナダにおいて「日本の徴兵制度―反動と侵略の前兆」の題で出版される。その引用。
・この徴兵令は多年にわたる封建制度にすぐ引き続いて出来たものだけに、影響が非常に大きく、ほとんど革命的と言っていい程の法律であった。封建制度の時代には、武器をたずさえる支配階級が厳重に規定され、制限されていたのに対して、農民を主とする、武器をもたない被圧迫階級は、いやしい階級であるとか、武器を持たせるほどに信頼できないとか考えられていた。実際の所、普通徴兵制を敷くことは余りにも革命的な考え方であったから、それを最も頑強に提唱した大村益次郎は,一八六九年、兵部大輔の時、憤慨した同藩の反動武士に暗殺された位である。
・この関係の内には、封建支配階級のごく一部分が農民を非常事態に対処するた
孫崎さんのあげた内容に即して言うと、憲法も議会もない時点で徴兵制があったのは、欧米を模範に近代化した国のひとつとしてまったくおかしい流れではないし、徴兵制の問題点にしたって、欧米をまず批判しろよとおもいますね。それに議会だの憲法だのいうなら、ノーマン自身が、日本の議会に関係なく、鈴木安蔵(共産主義者です)らとつるんで憲法草案つくってたし、近衛文麿おいおとしに暗躍したり、好き勝手やってますよ。
最後には自殺するしで、まともな人ではないとおもうけども、米国の層の薄い日本学のなかで、ダワーが権力をにぎり、そのダワーがノーマンを評価した(ということはダワーも同様の思想です)という流れで、日本のサヨクのあいだでもノーマンが復権したという流れでしょう(これは、わりとまともなサヨクのはなし。そのまわりに、わけもわかってない劣化サヨクがうじゃうじゃいます)。
ノーマンの結論は、日本は自力で封建制から脱却できず、近隣国に迷惑をかけるから、(欧米の)民主国家が日本を徹底的にやっつけて、日本とアジアの人民を解放するしかない、というものですが、これがいかにアホらしく人種差別的か、まともな日本人なら普通怒り、サヨクがかった学者はでも多少は考えるべきところがあるのではと考え、そしてアホは、(欧米の)民主国家というところに、民主国家でもなんでもないロシアや中国や北朝鮮(!)をいれるというわけですね。
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