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りゃんさん のコメント

孫崎さん紹介のCIGNA論文をざっと読んでみた。(孫崎さんが「重要論文」といってるのは、CIGNA論文を引用しただれかの論文のようだが、不明)。

CIGNAは米国の保険会社(HMOらしい)だが、自分は何の知識ももってない。堤未果あたりならなにか書いているかもしれないので、こんど立ち読みしてみようとおもった。

そのCIGNAがlonelinessについて、18歳以上の2万人の米国人について、UCLA Loneliness Scale なるものをもちいて分析したデータというのが論文の内容である。

なお、lonelinessと健康については、最初の方に、
Loneliness has the same impact on mortality as smoking 15 cigarettes a day, making it even more dangerous than obesity.
と書いてある。このとおりなら、保険会社がlonelinessに興味をもっても当然であろう。

全体的には、こういう論文を保険会社が刊行するということ、lonelinessという精神的健康を相手にしているということ、それを科学的手法を用いて分析していること、なんとなく(分野はなんでもいいが)あらたな商品開発にもつながるような印象を受けること、など、米国らしさのある論文だとおもった。別に悪い意味ではない。

具体的な内容では、他人との対面的な交流があるかとか、睡眠パターンとか、家族とすごす時間の多寡とかがlonelinessに影響があるかを見ているが、最初の方にあってもっとも興味深い感じがしたのは、世代別にみたlonelinessである。年代があがるにつれて、きれいに、lonlinessを感じなくなっている。
( Gen Zers (adults ages 18-22) surveyed have a total average loneliness score of 48.3 –granting them the title of the loneliest generation –while scores gradually drop as respondents continue to age, culminating in a total average loneliness score of 38.6 for the least lonely group, the Greatest Generation (adults ages 72+). )

これはわたしの考察だが、たぶん日本調べても同じ結果だとおもう。理由はいろいろありえようが(CIGNA論文でも示唆はある)、一番は、要するに鈍くなるからだとおもう。
No.5
72ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
AEI (アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所)は米国保守系シンクタンク。アーサー・ブルックス( Arthur C. Brooks )は AEI 会長・ NYT は「孤独が如何にアメリカを引き裂いているか。人々は人生に穴を持つ時、怒りの政治で穴埋めする( How Loneliness Is Tearing America Apart 、 When people have a hole in their life, they often fill it with angry politics. ) ・ Cigna が最近行った調査( https://www.multivu.com/players/English/8294451-cigna-us-loneliness-survey/docs/IndexReport_1524069371598-173525450.pdf )によれば、多数の米国人は孤独と
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。