AEI(アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所)は米国保守系シンクタンク。アーサー・ブルックス(Arthur C. Brooks)はAEI会長・
NYTは「孤独が如何にアメリカを引き裂いているか。人々は人生に穴を持つ時、怒りの政治で穴埋めする(How Loneliness Is Tearing America Apart、When people have a hole in their life, they often fill it with angry politics.)
・Cignaが最近行った調査(https://www.multivu.com/players/English/8294451-cigna-us-loneliness-survey/docs/IndexReport_1524069371598-173525450.pdf)によれば、多数の米国人は孤独と
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起きていることは論文が示す通りなのでしょうが、所謂 分断統治にまんまと嵌められている印象も拭えない。支配層の明確な意図なのか米国社会の志向がそうさせたのか判らないが、目先の損得しか考えない支配層に都合がいい状況なのは確かでないか。つまり「孤独」の中でも問題なのは自他への軽蔑、嫌悪を生み出す孤立感、「のけ者」感こそだろう。
> 何故孤独が出るか。一つは労働の変化である。多くの人的関係が職場である。この結びつきが薄らいできている。
メンタル面だけでなく、職場で飲食する物も含め、身体的にも不健康な労働が跋扈している。
「重要」論文とされたのは日本も他人事でないとの思いかと存じますが、その通りだ。ハード/ソフト両面で日本も怒産複合体にやられる。
Tips:
「孫崎享のつぶやき」-迷惑コメントを非表示にする方法━何を作ろうが誰にも買われず廃棄の定め「食品偽装」株式会社
http://magosaki-blog-tips.blogspot.com
日本の支配層はこの20年間、ひたすら、米国人の日本ハンドラーの指導に基づき経済社会の米国化を進めて来た。早晩、日本も多くの日本人が孤独を感じるようになるでしょう。
その傾向に拍車をかけるが如く自民党は移民の受け入れ拡大に乗りだした。受け入れ規模がが拡大するにつれて、東京や大阪の周辺にロンドンやパリに見られる異民族だけの衛星都市が出来上がって行こう。その時、日本人は耐えられないだろう。何故なら、全くのマイノリテイーの従来から住み続けた在日の居住権者に対し執拗な嫌がらせを行っている日本人だから。
そういった日本人の傾向から言って、パリ、ロンドン、シンガポールみたいなマルチ民族を受け入れるキャパシテイ―は無いように思うのですが、自民党は思い切ったものだと私は思いますね。
日本の伝統的家族社会が社会主義傾向を生み出し、互助的精神は、年功序列の経済的精神的構造を是認してきた。
米国式能力主義を組み入れていくと、当然実力社会に変質し、年功序列は形骸化し、能力が賃金水準を決めるようになり、左右を問わず、高能力者が高賃金を得るようになり、貧困者の構造が変わっていった。昔は貧困者は若者であるが、年齢を積むことによって高賃金が得られたが、現在の貧困者は、入社ルートによって大きな差別をうけ、高齢になっても賃金が上がらず希望が持てないのです。この貧困者構造が、米国で加速度的に進んでおり、問題が出ているが、いずれ、米国的社会構造を作り出している日本も同じ貧困構造を描いていくのでしょう。
大きな問題は、昔は貧困者が社会主義者に多く見られたが、現在は社会主義者が満金社会主義者になり、互助的精神的構造が伴っていないから、貧困弱者に対する暖かい目が生まれてこない。高学歴の社会主義者が、高賃金が得られる米国式賃金システムに直結する入社ルートによって格差をつけるのでなく、労働時間によって格差をつける労働者本意の賃金に変えていく努力をしなければ、米国式システムを乗り越えることができないのでしょう。
孫崎さん紹介のCIGNA論文をざっと読んでみた。(孫崎さんが「重要論文」といってるのは、CIGNA論文を引用しただれかの論文のようだが、不明)。
CIGNAは米国の保険会社(HMOらしい)だが、自分は何の知識ももってない。堤未果あたりならなにか書いているかもしれないので、こんど立ち読みしてみようとおもった。
そのCIGNAがlonelinessについて、18歳以上の2万人の米国人について、UCLA Loneliness Scale なるものをもちいて分析したデータというのが論文の内容である。
なお、lonelinessと健康については、最初の方に、
Loneliness has the same impact on mortality as smoking 15 cigarettes a day, making it even more dangerous than obesity.
と書いてある。このとおりなら、保険会社がlonelinessに興味をもっても当然であろう。
全体的には、こういう論文を保険会社が刊行するということ、lonelinessという精神的健康を相手にしているということ、それを科学的手法を用いて分析していること、なんとなく(分野はなんでもいいが)あらたな商品開発にもつながるような印象を受けること、など、米国らしさのある論文だとおもった。別に悪い意味ではない。
具体的な内容では、他人との対面的な交流があるかとか、睡眠パターンとか、家族とすごす時間の多寡とかがlonelinessに影響があるかを見ているが、最初の方にあってもっとも興味深い感じがしたのは、世代別にみたlonelinessである。年代があがるにつれて、きれいに、lonlinessを感じなくなっている。
( Gen Zers (adults ages 18-22) surveyed have a total average loneliness score of 48.3 –granting them the title of the loneliest generation –while scores gradually drop as respondents continue to age, culminating in a total average loneliness score of 38.6 for the least lonely group, the Greatest Generation (adults ages 72+). )
これはわたしの考察だが、たぶん日本調べても同じ結果だとおもう。理由はいろいろありえようが(CIGNA論文でも示唆はある)、一番は、要するに鈍くなるからだとおもう。