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changeさん のコメント

米国の貿易戦争の主目的は、中国の経済システムの構造改革であり、90日の一時休戦は米国というより中国の特殊な生産実態構造を変えられるかどうかという問題である。

中国は、国有企業が経済を大きく引っ張っているが、米国、日本など先進国の強制的技術移転によって確保されている。一方零細企業は民間に多いが、先進国商品を勝手に模倣し、商売を行っている。知的財産の侵害に対して厳しくしていくことは、中国の零細中小企業を破滅に追い込むことでもある。知的侵害という「アヘン」が絶たれることであり、中国経済が禁断症状を引き起こすことにつながる。米国が仕掛ければ、日本も追随生せざるを得ないし、他の先進国も追随するのを否定できない。

ロシア同様に米国の脅威と判断されてきた中国の経済基盤構造問題が投げかけられているわけであり、90日間の猶予で対応できるかどうか。国有企業の横暴があり、その国有企業が「技術移転問題」で縛りをかけられ、多国籍企業との市場競争に後れを取っていくこともあるが、民間企業が破滅に追い込まれれば、暴動が起きてもおかしくないといえる。
No.5
72ヶ月前
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  A -1 : 事実関係: 米、中国への追加関税を 90 日猶予 首脳会談で合意(日経新聞) 米中両国は 1 日開いた首脳会談で、米国が中国への追加関税を猶予すると決めた。米中は貿易問題で協議を続け、中国の知的財産保護などで妥結点を探る。米側は 90 日以内と期限を区切り、合意できなければ 2000 億ドル分の中国製品の関税率を 10% から 25% に引き上げる。交渉決裂による貿易戦争の激化は回避したが、関税撤廃など完全解決には至っていない。 A-2: 事実関係2ワシントン・ポスト「貿易戦争休止なるも、米中経済関係は永久的に変化 ( Despite pause in trade war, U.S. and China’s economic relationship is forever changed ) ・米中首脳会談は貿易戦争の平和的解決の希望を出したが、経済関係は永遠的に変化した。 トランプ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。