• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

「ランド研究所」のレポートは、「ランド研究所」の性格からして、では中国による「1200発の短距離弾道ミサイルと中距離弾道ミサイル、巡航ミサイル」を日本が防ぐにはどういう戦略戦術がありうるのか、と(続編があれば)続くはずであろう。

たとえば、日本も「短距離弾道ミサイルと中距離弾道ミサイル、巡航ミサイル」を持ち、それが使用できるように憲法(あるいは憲法解釈)を変えるという考え方もある。そうすると、次に米国が売りに来るのは「短距離弾道ミサイルと中距離弾道ミサイル、巡航ミサイル」ではないか、と考えることもできる。「ランド研究所」のレポートは多様な読み方ができるだろうが、そういう読み方もひとつであろう。

大事なのは、日本がどういう戦略戦術を中国との間で主体的にとるのか、どうすれば日本国民が安心できるのかということである。たとえば、鳩山元首相が真に中国との間で交渉ができるのなら、中国が日本に向けている戦略・戦術兵器を削減させるような、成果とまではいわなくても、目に見える努力くらいはできるだろう。それもまた、日本のとりうる道だし、鳩山元首相にしかできない道かもしれない。しかし、いまの鳩山元首相は、中国からみても、なにか意味不明の生き物にしか見えないのではないか。

フィリピンは南シナ海の島の領有権等についての中国との国際裁判で勝訴したにもかかわらず、中国をおそれてその勝訴判決を現実に実行できないでいる。ベトナムの同様の問題を中国との間でかかえているし、台湾は、韓国を見放した米国がいまもっとも肩入れしているアジアの国だ(台湾旅行法は上院で全会一致!で通過しトランプの署名によって成立している)。アジアのすべての国が中国を前に震えている。もちろん戦争などしないですめばそれに越したことはないと皆がおもっているだろう。

見ようとしなければ何も見えない。
No.5
72ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
12/22 付日刊ゲンダイ、孫崎享「空自の新戦闘機「 F35 」は役立たずの “ 高額なおもちゃ ” だ。」 政府は航空自衛隊の主力戦闘機F15の後継に米国製ステルス戦闘機「F35」を105機購入する方針を固めた。42機は新たに導入する短距離離陸・垂直着陸型「F35B」で、「F35」は既に購入を決めている42機と合わせて計147機体制となる。価格は1機143億円、維持費は毎年10億円以上(30年運用)の「F35A」よりも高額とみられ、今後、兆円単位の税金が投じられることになる。  日本の防衛に不可避であればやむを得ない。しかし、実態は「国家の高額なおもちゃ」である。確かに、中国やロシアが保有する戦闘機よりも性能は優れているだろうがそれだけでは戦う体制は整わない。  米国の安全保障関連シンクタンク「ランド研究所」は2015年、「アジアにおける米軍基地に対する中国の攻撃」と題した極めて重要な
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。