フレデイ タンさん のコメント
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(仮タイトル)日本人はなぜ怒らない? 「黄色いベスト運動」フランス報告
デモに参加している普通のサラリーマン、年金生活者、失業者たちが手にするプラカード、横断幕、胸につけたワッペンが、「黄色いベスト運動」の本質を表す。
「マクロンを年金生活者に」「富の分配のための革命が進行中」「ゼネストへ」「富裕税を戻せ(復活させろ)」「独裁者と銀行家は刑務所に」「マクロンと財界は社会的戦争を始めた」・・・
襲撃されたのは日本のマスコミが報道するようなブランドショップではない。銀行やアメリカ資本の象徴であるスタバだ。
これらの建物への落書きは、黄色いベストの敵が誰なのかを示す。「打倒!帝国主義」「マクロンは切腹せよ」・・・
労働者を低賃金で働かせ、庶民から搾り取った税金や社会保障費を金持ち優遇の原資にあてる。ネオリベへの庶民の恨みは深い。
西側諸国が誇る政党政治の崩壊はウオール街の世界政策の結果だと私は思っています。労働者やプロレタリアートの利益を擁護すべき政党が金で飼い慣らされ、組合ともども体制側の飼い犬に成り下がってしまっているのです。こうなってしまうと元に戻るのは不可能。イギリス、米国、日本も例外でない。従って、弱者はアナーキにならざるを得ません。黄色いジャケットはその象徴的運動だと私は思っています。このアナーキ的運動はドイツやイギリスにも波及して、最終的には米国にも波及して行くでしょう。
日本は例外です。その歴史に米騒動、その前に一向一揆があったけど、散発的で権利の獲得までは進んでないのです。孫崎先生の御本「アーネスト・サトウと幕末」にアーネスト・サトウが「日本人は従順だ。植民地経営も可能だ」との主旨のことを言っているくだりがありますが、その観察はずばり今も生き生きと光彩を放っています。日本人が従順なのは日本が逃げ場のない狭い島国だということもあるのかな、と慨嘆せざるを得ません。
フランスのこの怒れる弱者の激しい運動はNATOがロシアと戦争しようとしても大きなブレーキになってくれるでしょう。このところ追い詰められた米国が対中露反撃に出る危険性が高まっている折でもありますから、ある種の安堵を得て居ます。でも、日本は危ない。朝日とかが中国脅威を大々的に喧伝し始めています。従順で無頓着な日本国民が洗脳されていくのがとても切なく思われてなりませんが。
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