りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
2019年、「外交の安倍」が成果を強調するのには環境が悪い。
まず日米関係。米通商代表部( USTR )は 12 月 21 日、 2015 年大統領貿易促進権限( TPA )法にのっとり、日本との通商交渉の目的を公表したが、自動車、農産品、サービスなどの厳しい交渉が予測される。
日中関係では安倍首相は 10 月 26 日の日中首脳会談で『競争から協調』『脅威ではなくパートナー』『自由で公正な貿易体制の発展』の 3 つの点を提案したとされるが、米中「技術冷戦」の中、米国から米側について中国企業に激しく対応することを求められている。
韓国では「従軍慰安婦問題」「徴用工問題」「韓国駆逐艦による日本の哨戒機に対するレーザー照射事件」などで好転する見通しはない。
北朝鮮も軍事緊張こそ低減したが、北朝鮮による核兵器開発が完全に破棄される見通しは少なく、この中、日朝関係発展の見通しは薄い。
したがって安倍首相にとっては北方
アタマがクラクラしてから、あんまり領土返還そのものについては語らないように
しようとおもった。
自分の予測とかなり違うことを言っていても、佐藤優はいちおう専門家として通用しているのだし、
安倍首相とプーチン大統領が極秘裡に交渉を煮詰めている可能性は理論的にはゼロではない。
そしていずれにせよあと半年もすれば、結末は明らかになるのだろう。それまで待てばいいのだ。
ただおもうのは、安倍がプーチンにだまされて、日本の国費を、
また(かつてのサハリン2のときのように)浪費することになるのは避けてほしいということだけだ。
そんなことになれば、ロシアはしてやったりと思うのだろうが、日本国民の対露感情は最悪となり、
中期的に決して良い影響を、露にも、もたらさない。
一方で、この問題を論じるときの孫崎さんはじめサヨクの論じ方には、とても興味がある。
戦後東アジア秩序の形成にはもちろん米国が決定的な役割を果たしており、北方領土も例外ではない。
しかしサヨクはなぜか沖縄のようには北方領土を激しく論じない。
それは露が絡んでいるからとしか思えないが、露こそ中立条約を破って日本を侵略し、
満州にいた日本女性に対して、朝鮮人とともに強姦の限りをつくし、非戦闘員を虐殺し、
日本軍捕虜にシベリアで国際法違反の強制労働させ、
北方領土では米国すらやらなかった「ナクバ」をおこなった戦争犯罪国である。
この指摘にはひとことも反論できないのが日本のサヨクである。もちろん事実だからだ。
そして露の戦争犯罪は、いまもシリアにおいて続いているとみるべきだ。
同じようなことを米国やイスラエルがやれば口を極めて罵るサヨクが、露には甘々である。
そのかわりのように、日本の政権をたたく。
これは典型的な二枚舌であり、日本においてサヨクが決して信用されない大きな理由となっているのであろう。
さて、来年は朝鮮半島がなんらかの危機を迎える可能性もないわけではない。
そういったことまで考えにいれると、北方領土がどうなるかもう、どんな専門家も
わけがわからないのではないだろうか。何も戻らない可能性がいちばん高いとはおもうが。
Post