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りゃんさん のコメント

しばらく前、佐藤優がラジオ番組で滔々といわゆる「二島+α」論をぶつのを聞いて
アタマがクラクラしてから、あんまり領土返還そのものについては語らないように
しようとおもった。

自分の予測とかなり違うことを言っていても、佐藤優はいちおう専門家として通用しているのだし、
安倍首相とプーチン大統領が極秘裡に交渉を煮詰めている可能性は理論的にはゼロではない。

そしていずれにせよあと半年もすれば、結末は明らかになるのだろう。それまで待てばいいのだ。

ただおもうのは、安倍がプーチンにだまされて、日本の国費を、
また(かつてのサハリン2のときのように)浪費することになるのは避けてほしいということだけだ。
そんなことになれば、ロシアはしてやったりと思うのだろうが、日本国民の対露感情は最悪となり、
中期的に決して良い影響を、露にも、もたらさない。

一方で、この問題を論じるときの孫崎さんはじめサヨクの論じ方には、とても興味がある。

戦後東アジア秩序の形成にはもちろん米国が決定的な役割を果たしており、北方領土も例外ではない。
しかしサヨクはなぜか沖縄のようには北方領土を激しく論じない。

それは露が絡んでいるからとしか思えないが、露こそ中立条約を破って日本を侵略し、
満州にいた日本女性に対して、朝鮮人とともに強姦の限りをつくし、非戦闘員を虐殺し、
日本軍捕虜にシベリアで国際法違反の強制労働させ、
北方領土では米国すらやらなかった「ナクバ」をおこなった戦争犯罪国である。
この指摘にはひとことも反論できないのが日本のサヨクである。もちろん事実だからだ。

そして露の戦争犯罪は、いまもシリアにおいて続いているとみるべきだ。

同じようなことを米国やイスラエルがやれば口を極めて罵るサヨクが、露には甘々である。
そのかわりのように、日本の政権をたたく。
これは典型的な二枚舌であり、日本においてサヨクが決して信用されない大きな理由となっているのであろう。

さて、来年は朝鮮半島がなんらかの危機を迎える可能性もないわけではない。
そういったことまで考えにいれると、北方領土がどうなるかもう、どんな専門家も
わけがわからないのではないだろうか。何も戻らない可能性がいちばん高いとはおもうが。
No.8
71ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。