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りゃんさん のコメント

認知的不協和の理論は、とても強力かつ原理的な心理機制であるゆえに、両立しない認知を前にした人間の思考をなんでも説明できてしまう。

1,安倍内閣は支持されるはずがない
2,安倍内閣が実際には支持されている

3,安倍内閣を支持しているひとたちは認知的不協和におちいっているから支持しているのだ

というふうに。
これが今回孫崎さんのやっていることだが、この1,2,3自体が認知的不協和理論の実例であることは明らかであろう。これでは説明の放棄であり、政治解説者のとるべき態度ではない。

わたしの見るところでは、「安倍内閣が実際には支持されている」のところは、昨年末以来、目に見えて切り崩されてきているとおもう。ただ、既成野党はまったくその受け皿になりえていないし、今後合従連衡してもなりえないだろうとおもう。新しい右寄り政党が不満層の声をどれほどすくいあげるかが、参院選のひとつのテーマとなるだろう。

ところで、安倍政権が支持される理由として認知的不協和理論を持ち出すのが正しければ、株や不動産が暴落したら、ますます安倍政権は支持されることになる。認知的不協和理論とはまさにそういう理論なのだ。

逆に、株や不動産が暴落したら安倍政権がみはなされるのなら、安倍政権支持の理由に認知的不協和理論を持ち出すのはまちがっているのであり、「一つの要素して無視出来ない」などというのは矛盾する機制を両方とも採用するという、クズ論理である。やはり、イソップ童話からやりなおしたほうがいいのではないか。イソップ童話には「キツネとすっぱいぶどう」という、認知的不協和理論の一例も記載されている。
No.3
71ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
1:森友学園では安倍首相夫妻が関与したことは間違いない、その結果国有地が実質零円で森友学園に提供された。この事実は問題だと国民は思う。  消費税10%引き上げは生活にはマイナスだと思っている。そして過去の例を検証すれば、消費税引き上げによる増収と、法人税引き下げによる減収とがほぼ同じである。従って社会保障に使うという政府や公明党の説明はまやかしである。  改憲も現政権で行わない方がいいが多数を占める。  安倍首相個人、或いはその政策を見れば、安倍首相批判は高まってもおかしくないが、現状では、安倍政権支持が不支持よりやや多いか、拮抗する現象が続いている。  この現象はなかなか説明が困難だ。だが「認知的不協和論」を見ると説明は簡単である。  「認知的不協和論」というものを見てみたい(参照ウィキペディア)。 認知的不協和とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。